
友人などと話しているときに、相手に「何か臭うな」という仕草をされたら、もしかして口臭がひどいのかと不安になったりしますよね。
もしズバリ、「口からドブのようなニオイがする」「口臭がうんこ臭い」なんていわれたら大きなショックを受けることでしょう。
自分の口臭は、中々気がつきにくいものですから、不安に思うのも無理はありません。
そこで、この記事では本当に口臭がするのか自分でチェックする方法や、口臭の原因、そしてその対策などをご紹介します。
少しでも不安に思っている人はぜひご一読ください。
Contents
口臭の種類
口臭はどうして起こるのでしょうか。
口臭の原因を知るためには、まず口臭の種類を知る必要があります。
口臭は、大きく分けて以下2種類あります。
- 生理的な口臭
- 病気による口臭
生理的な口臭
生理的な口臭とは、健康状態や年齢性別などに関係なく誰にでも起こりうる口臭のことです。
代表的なものが「朝起きたときの口臭」や、「空腹時の口臭」、「食後の口臭」、「緊張したときの口臭」などです。
こうした口臭はある時とない時がありますし、極端に近づかなければ気がつかない程度のものが多いです。
病気による口臭
病気による口臭とは消化器系、糖尿病、肝臓病、呼吸器系、鼻や喉などの病気によっておこる口臭です。
病気による口臭は、口臭の原因に対する治療が必要です。
中には、口臭は無いのに、口臭を起こしていると思い込む自臭症という病気もあります。
自臭症は、男性と女性を比べると女性に多くみられる傾向があります。
口臭の原因
では、口臭の原因を種類ごとに解説します。
朝起きた時の口臭
朝起きたときの口臭は、寝ている間に増えた口の中の細菌が原因です。
眠っている間は唾液の分泌が減り、最近が増えやすくなっています。
朝起きたら口をゆすぐ、歯を磨く、朝ごはんを食べる、などをすると解消されます。
食後の口臭
食後の口臭は、文字どおり、食べた物によって起こります。
口臭を引き起こす食べ物としては、ニンニクやタマネギが代表的です。
食後に歯を磨く、ガムを噛むなどで対策できます。
緊張した時の口臭
緊張したときには、ストレスが高まります。人間はストレスを感じると、唾液の量が減少するようになっています。
緊張すると喉がカラカラに乾くのはそのためです。
唾液には、お口の中の細菌や汚れを洗い流したり、細菌の活動を抑える働きがあります。
緊張すると、その唾液が減少するので、お口の中で細菌が増えやすくなり、口臭が生じるのです。
病的な口臭
病的な口臭の原因で多いのが、むし歯や歯周病、つまりお口の病気です。
それ以外の原因としては、胃炎や糖尿病、肝臓病、腎臓病といった内科系の病気や、蓄膿症などの耳鼻咽喉科系の病気などもあげられます。
また、ガン、つまり悪性腫瘍も口臭の原因となり得ます。
口臭のチェック法
口臭のチェックをしている歯科医院や病院であれば、口臭測定器を備えているところがあります。
口臭測定器を使えば、口臭の原因となる『硫化水素』『メチルメルカプタン』『ジメチルサルファイド』などの量を計測して、口臭を客観的に評価できます。
口臭のセルフチェックの仕方
口臭を起こしているのか自分でチェックする方法としては、手で口を覆って息を嗅いで見る方法やビニール袋に息を吹き込んでみる方法などがあります。
しかし、前者では自分の手のニオイを嗅いでしまったり、後者ではうまくビニール袋に息を吹き込めなかったりと、なかなか難しいのが実情です。
それ以外で有効なチェック方法を紹介します。
ティッシュペーパーを使う方法
テッシュペーパーを4回折り畳み、16分の1のサイズの正方形にします。
折り畳んだティッシュペーパーで舌を数回なぞります。
湿ったままでは正確な口臭がわかりにくいので、2〜3分放置して乾燥させます。
そして、ティッシュペーパーのニオイを嗅ぎます。
簡単で、しかも手近にあるティッシュペーパーを使うだけなので、誰にでもすぐにできるセルフチェック法です。
口臭チェッカー
口臭チェッカーという口臭を手軽にチェックできる器械が発売されています。
ブレスチェッカーともよばれていますが、どちらも同じです。
今では、Amazonなどの通信販売でも販売されていますので、簡単に購入できます。
医療機関においてある口臭測定器ほどの精度は期待できませんが、自宅手軽にできるのが利点です。
口臭が不安なときは、こうした方法を是非お試し下さい。
口臭の治療法
口臭が生じた時、どのような治療を行なえばいいのでしょうか。
生理的な口臭
生理的な口臭は、特に治療の必要はありません。
生理的な口臭の多くが一時的なものなので、時間の経過とともに自然と解消されていきます。
もし気になる場合は歯を磨いたり、口をゆすぐことで口内を清潔に保つことを意識しましょう。
病気による口臭
病気によって起こされた口臭は、原因となった病気の治療をしなければなりません。
もし、むし歯や歯周病が原因なら歯科治療を、糖尿病などの内科的な病気が原因なら、その治療をするといった具合です。
口臭の予防法
口臭の予防は、お口の中をきれいにすることです。
お口をきれいにすると、お口の中の細菌を減らせるので、口臭の予防としておすすめです。
しかも、口臭の原因はむし歯や歯周病などお口の病気である場合が多いので、効果的な対策と言えます。
歯みがき
毎食後の歯みがきをていねいにするように習慣づけましょう。
歯ブラシで磨くだけでは、歯と歯の間などは中々きれいに出来ません。
そこで、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも使って磨くようにして下さい。
歯みがきを丁寧にすることで、お口の中の細菌を減らすことができます。
なお、歯みがきのときに使う歯みがき剤は、むし歯予防のためにフッ素入りのものを使うことをおすすめします。
歯科医院でのお口のクリーニング
歯みがきだけでは、残念ながら完全に歯をきれいにすることは出来ません。
歯にこびり付いた歯石は歯ブラシでこすっても取れませんし、上顎の奥歯など磨きにくいところもあります。
そこで、数ヶ月に1回は、歯科医院で歯石を取り除くなど、お口のクリーニングを受けるようにして下さい。
健康診断
口臭は、糖尿病や胃炎などの内科的な病気でも起こります。
糖尿病がないか、肝臓や腎臓に異常がないか、一年に1度は、病院やクリニックで健康診断を受けるようにしましょう。
まとめ
口臭は、自分では気がつきにくいため、相手の仕草によってはたいへん不安な気持ちになりますし、ズバリ指摘されるとショックなものです。
そこで、口臭の原因を正しく理解し、日常的に対策を講じておくことをおすすめします。
今回、ご紹介したことを是非参考にして下さい。