歯並びが悪いことがコンプレックスだという方は、最近では非常に多く、日々歯並びで悩むことが多いことだと思います。歯並びが悪くて、歯列矯正はどのように治したほうがいいのか?どのような種類があるのか?費用は?治療期間は?などなど多くのことが疑問にあると思います。今回は歯列矯正の種類とその感想などについて説明します。
Contents
歯列矯正治療とは?
歯列矯正治療とは、歯並びの不正を治す治療方法です。年齢や歯並び、顎の状態などによって、行われる歯列矯正の種類や期間、費用などは変わってきます。
歯列矯正の種類
歯列矯正する時期や歯列の状態、骨と歯並びの関係、成長、矯正する目的などによって歯列矯正の種類は異なります。
マウスピース矯正(幼児期)
受け口(反対咬合)の噛み合わせを、シリコン状のマウスピースを用いて唇の筋肉による力のバランスを整えて、舌の位置も改善して受け口を治していく治療方法です。3~5歳児に行う場合や大人の歯が生えてきた6~11歳に行う場合の2つの時期に用います。
ヘッドギア・チンキャップなどを使う矯正
上顎の骨が前に出ている場合や、下顎が前に出ている場合などの骨の成長に異常がある場合、頭にヘッドギアと呼ばれる帽子のようなものを固定源として、口の中に装置をつけてヘッドギアとゴムなどで引っ張り、顎の成長をコントロールして、骨の異常を改善します。
床矯正
床矯正とは、床=入れ歯のような取り外しができる矯正の装置を使っての矯正治療です。小児から成人まで治療可能ですが、主に小児の矯正治療に用いられます。例えば、顎の骨と歯の大きさのバランスが悪くて、歯並びがでこぼこになってしまった場合、急速拡大装置という装置を用いて、顎の骨を広げて歯が並びやすくできるようにします。その他、用途によって様々な装置があります。
ワイヤー矯正
現在の矯正治療で最も使われている治療方法です。歯にマルチブラケットという装置を接着させて、ワイヤーやゴムなどでの力を応用して、歯並びを改善していきます。
マルチブラケット(法)
マルチブラケットとは歯の表面にブラケットという、金属もしくはプラスチックのワイヤーやゴムが付けられようにフックや凹凸が加工された様々な形態の装置に、目的に応じたワイヤーゴムを付与することで歯を動かすことです。
ベッグ法
マルチブラケットを用いた矯正方法です。ラウンドワイヤーという特殊なワイヤーを用いて弱い力で歯を動かす矯正方法です。現在の矯正方法に多大な影響を及ぼしていると言われており、今現在の使用してる矯正専門医もいます。
エッジワイズ法
現在矯正治療の主流であり、エッジワイズ法を改良した矯正治療方法が現在様々に応用されて、治療されています。ストレートワイヤー法とスタンダードエッジワイズ法などがあり、歯の動かし方や目的に応じて使い分けています。
裏矯正(舌側矯正)
マルチブラケット法の1つで、通常歯の表面にブラケットを装着して治療しますが、見た目が気になる方の場合、歯の裏側(舌側)にブラケットを装着して歯を動かしていく方法です。見た目にはブラケットが分かりずらいですが、しゃべりづらい、食事しづらい、痛い、などの副作用的な訴えが生じます。さらに、通常の歯の表面に装置を付けた矯正よりも、費用が高くなります。
マウスピース矯正(成人)
現在多くの方に利用されている最新型の矯正治療方法です。基本的に前歯の矯正に用いられることが多く、型どりした歯型をコンピューターでシミュレーションして、マウスピースを作成して装着してもらい歯を動かしていきます。マウスピースは透明なので目立ちづらく、取り外しが可能なのでマルチブラケットに比べると、清掃性も格段に優れており、虫歯が出来づらいです。但し、奥歯を動かしたり、大きく歯を動かすことには適していません。インビザラインがマウスピース矯正で一番有名です。
インビザライン
現在数多くのメーカー・ブランドのマウスピース矯正がある中、最も有名で安心できるマウスピース矯正です。日本でのインビザラインを用い矯正治療は、矯正専門医でなければできません。そのため、しっかりとした診査・診断のもと治療ができます。金額は、60万~120万円となっています。
矯正の失敗例
矯正治療の失敗例は様々です。自分が理想とした歯並びにならなかったことや、余計悪くなった、噛み合わせが悪くなったなどが挙げられます。その多くは、患者と歯科医師のコミュニケーションに問題があることです。
やらなければよかった①「治療が途中なのに治療が終わったと言われた」
自分では雑誌のモデルみたいな綺麗な歯並びを理想として、矯正治療をしたのに中途半端な状態で治療が終了と言われてしまった場合があります。この場合は、「その歯科医院でやらなければよかった」ということで、自分の意思と歯科医師の診査・診断、治療計画、治療について十分な説明を受け、それに対して理解をした上で同意して治療していく必要があります。そうしないと、このようなトラブルが生じます。矯正治療で一番多いトラブルの1つです。
やらなければよかった②「治療後虫歯だらけになった」
マルチブラケットを用いた治療後に生じるトラブルです。ブラケットを歯に装着していると、歯磨きが大変難しくなります。そのため通常よりも虫歯生じるリスクは高くなります。矯正専門医による歯磨き指導のもと、正しい歯磨きの仕方を身に付ける必要があります。また、定期的なメンテナンスをしてもらうようにして、虫歯ができないようにします。
難しい矯正治療とは?
一番難しい矯正治療は、患者さんの要求と専門医の治療計画のすり合わせがうまくいかないまま治療がスタートしてしまうことです。例えば、専門医が治療に最低でも2年かかると治療計画が、患者さんの希望は1年とギャップがある場合の矯正治療は、かなり難しくなります。矯正治療は、個人差があるため少し余裕を持って、治療期間を敢えて長めに設定していることが多いです。
矯正治療を安くするには?
矯正治療は高額治療です。どんなに安くても30~50万円程度はかかります。そのため、少しでも安く治療したいと言う希望があるかと思います。
医療費控除を使う
世帯の1年間で支払った医療費の総額が10万円を超えた場合に、確定申告時に申請すると収入に応じてある一定のお金が戻ってきます。最大で200万円まで利用することができます。矯正治療やインプラント治療などの歯科での自費治療も医療費控除に含まれます。
デンタルローンを使う
矯正治療をしたいけど、お金がない場合にはデンタルローンという方法もあります。返済期間も長く、他のローンに比べると限度額が多く、金利や手数料も低く設定されています。
まとめ
どのような治療においても、患者さんと医師のコミュニケーションは非常に大切です。とくに矯正治療は専門性が高い治療方法です。様々な種類がある治療方法を自分にあったものと選択ができて、信頼ができる先生を選ぶようにして、末永く健康的な歯並びにできるようにしてください。