
年々、ホワイトニングの需要が高まり歯を白くする方が増えてきました。
歯を白くする方法は色々あるのですが、最も手軽に効果を実感できるのがホワイトニングだと施術をする方が多いのです。
そのホワイトニングに欠かせないのが薬剤。
薬剤も色んなメーカーから販売されていて、歯科医院によって取り扱う薬剤は異なります。
今回は数ある薬剤の中でも「オパールエッセンス」に着目して効果などを調べてみました。
これからホワイトニングを考えている方や、以前ホワイトニングをして効果を実感できなかった方は参考にしてみてはいかがでしょうか?
専門用語もでてきますが、できるだけわかりやすく解説しているのでぜひご一読ください。
Contents
ホワイトニングの仕組みについて
歯科医院で取り扱うホワイトニング薬剤には「過酸化水素」と「過酸化尿素」が歯の表面の組織「エナメル質」とエナメル質の裏側の組織「象牙質」に浸透します。
エナメル質は透明で、象牙質の色を透過しているので歯の表面の着色を除去しても黄ばみが気になる方は、象牙質の色が黄ばんでいる可能性が高いです。
上記の過酸化物が分解されるときに、フリーラジカルが発生するのですが歯の着色原因の色素分子が繋がるのを防ぐ作用があります。
この作用により歯の内部(象牙質)の色が明るくなるのです。
オパールエッセンスについて
オパールエッセンスはアメリカで最も使われているホワイトニング薬剤で、米国の歯科医師達も安全性を認めているホームホワイトニングの1つです。
日常生活で飲食物からくる黄ばみはもちろんのこと、加齢による歯の黄ばみなども内部組織から効果的に歯を白くしてくれます。
オパールエッセンスの種類
オパールエッセンスには濃度がいくつかあります。
濃度が高い方が効果的に白くすることができますが、日本ではホワイトニングの規制がありホワイトニングの施術方法により濃度が決められています。
歯科医院で行うオフィスホワイトニング
歯科医師又は歯科衛生士が薬剤を塗布しライトを当てて施術する方法です。
薬剤の中に含まれる過酸化水素は資格保持者のみが取り扱うことができます。
日本では35%以下の濃度であれば使うことを許可しているので、歯科医院でも高濃度の薬剤は35%以下を使用しています。
自宅で行うホームホワイトニング
歯科医院で専用のトレーを作った後、自宅で自分自身でトレーに薬剤を流し込み装着する施術方法です。
オフィスホワイトニングと同じ、オパールエッセンスの薬剤を使うのですが濃度は10%の低濃度を使用します。
ホームホワイトニングも日本の決まりがあり、10%の濃度であれば使うことを許可しています。
低濃度の薬剤の主成分は「過酸化尿素」であり、歯に浸透していくうちに化学反応が起き過酸化水素に変わるので資格がない一般の方での取り扱うことができるのです。
また、外国では歯のセルフケアとして歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシの他に多くの家庭で常備されているのがホワイトニングキットだそうです。
そのため、オパールエッセンスに既成トレーと歯磨き粉とライトがついているキットが販売されています。
トレーが既成の物なので自分の歯の並びより小さかったり大きかったりサイズの問題があるかもしれませんが、何らかの理由で歯科医院でホワイトニングするのが難しい方には嬉しい専門キットだと思います。
こちらの商品もオパールエッセンスの10%~35%のジェルで販売されていますが、我々の歯のことを考えると無資格で高濃度の薬剤をつけるのはあまりオススメできません。
米国と日本では取り扱える濃度が違う
上記でも述べましたが、日本ではホワイトニングに規定が定められていて薬剤の濃度にも規則が定められています。
外国の製品が購入できるサイトではオパールエッセンスの中でも45%と高濃度の薬剤を、一般人でも購入できるようになっていますが、そもそも何故日本と米国で使える濃度が違うのか疑問に思うかと思います。
理由は、日本人などの黄色人種の歯と米国などの外国の方の歯とは組織の厚みが違うためです。
外国の方の歯はエナメル質が厚いので、象牙質に浸透しにくいことが挙げられます。
その為、高濃度の薬剤を使用してもホワイトニングで生じる症状が起きにくいのです。
一方日本人などの黄色人種の歯は、エナメル質が薄く象牙質まで薬剤が浸透しやすくなっています。
ですが歯が白くなる効果があるものの、高濃度の薬剤を使ってしまうと象牙質の後ろの組織「歯髄」の近くまで浸透してしまうので歯に痛みを感じたり知覚過敏症状が生じてしまいます。
よくホワイトニングのデメリットとして「知覚過敏」が取り上げられるのですが、これは薬剤の浸透具合を表しているのです。
そのため日本人の歯に35%以上のホワイトニング薬剤を使用するのは安全とは言い切れないため、規則を定めているのです。
米国では日本と違いホワイトニングの規則が優しいこともあるので資格がなくても高濃度の薬剤を購入することができるのですが、日本版のサイトでも高濃度のオパールエッセンスを購入することができます。
ですが、何らかの症状が起きた時にすぐにすぐに対処することができないので高濃度の薬剤を使うのはあまりオススメしません。
万が一購入して症状が出た場合は歯科医院にてすぐに見てもらいましょう。
オパールエッセンスの特徴
ジェルのホワイトニング薬剤は多々販売されているのですが、他の薬剤にはない特徴があります。
それは「粘性」です。
オパールエッセンスは低濃度でも効果的に歯を白くすることができ、ホームホワイトニングで使われることが多いです。
ホームホワイトニングは、自分で薬剤をトレーに流しこむ時の量やジェルの状態でトレーから漏れてきてしまうことがあります。
オパールエッセンスでは強い粘性があるため、歯の表面に留まりやすくトレーから漏れ出ることが少ないのも人気の理由です。
また、毎日飲食に使う歯は気をつけていてもどうしても着色してきますが、オパールエッセンスでホワイトニングをすると色戻りが遅いので長い期間白い歯を保つことができるのです。
オパールエッセンスの効果
オパールエッセンスは濃度が高い方が歯を白くする効果は高いと言われ、オフィスホワイトングで使用した場合にはその日のうちに白い歯を手に入れることが可能です。
ホームホワイトニングで使用する場合は濃度が低いこともあり、徐々に期間をかけて白くしていきます。
約4週間で歯は自然な白さになり、もともと後戻りが遅い特徴があるのですがホームホワイトニングではオフィスホワイトニングに比べより長い期間効果を保つことが可能と言われています。
また、ホームホワイトニングは1度トレーを作るとお口の中に変化がなければ使い続けることができます。
薬剤はかかりつけの歯科医院でも購入できますが、ネットでも販売しています。先述したようにサイトによってはホームホワイトニングで使う濃度の倍以上の薬剤も購入できますが注意しましょう。
まとめ
今回はオパールエッセンスの効果や濃度について紹介していきました。
多くの歯科医院で使われているオパールエッセンスの効果は信頼されていて、ホワイトニングをしてからの後戻りまでの期間の長さも人気の1つです。
人種の違いで歯の質も変わってくるので、薬剤を購入しやすい状況ではありますがホームホワイトニングをするのであれば10%を守る方が知覚過敏などの症状を軽減することができます。
せっかく歯を白くしても痛みなどを生じてしまうのは良くありませんので、本格的なホワイトニングをしたい方は歯科医院で相談のうえ施術を開始することをオススメします。