
歯を磨くときに自分の舌を見たことはありますか?舌を見てみると舌の表面が白くなっていたり、茶色くなっていたり緑色になっていることも!実は口腔ケアの中で歯を磨くことに重点を置きがちですが舌ケアもとても大切なのです。今回は舌の汚れについて除去する方法を詳しくご紹介していきます。
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舌の汚れ『舌苔』とはいったい何?
舌の表面には無数の突起があります。その突起の間に何種類もの細菌や食べカスなど汚れが入り込みます。そして舌の表面にこびりついていくのですが、この表面についたものが『舌苔』です。
舌苔があるからと言って治療をする必要はないのですが、舌苔が溜まると舌の表面が固く厚くなるので味を感じ取りにくくなる場合があります。そして細菌が集中した塊なので口臭の原因にもなっています。
歯を磨くことが大切とされていますが、同時に舌を清潔に保つことも大切なのです。
舌苔を除去する方法
舌苔を取り除く方法は簡単です。ですが場所によっては嗚咽してしまう可能性があり、気分が悪くなってしまう方もいますので気をつけなくてはいけません。
☆軽い力で舌磨き
舌を磨くときに普段使っている歯ブラシでも良いのですが、ブラシの硬さが原因で嗚咽してしまうことがあるので舌磨き専用の舌ブラシを使うのがオススメです!
舌ブラシはシリコン素材だったりスポンジ状だったりするので普通の歯ブラシよりも低刺激で力が加わりにくいので磨きやすく舌も触りやすくなっています。
この舌ブラシを水につけてから、舌苔がついている部分の奥から手前に引いていきます。力を入れすぎると舌を傷つけてしまったり気持ち悪くなってしまうこともあるので優しい力をかけるようにしましょう。
一回手前に引くごとに必ず水でブラシの汚れを落としてから次に使うようにしましょう。ブラシに汚れが残った状態でまた舌にのせると汚れを舌の上に戻してしまうことになるのでブラシの水洗いは重要です!
きれいな舌を見るとつい気になって歯みがきの際、毎回磨きがちなのですが磨きすぎは舌を傷つけてしまうので、日にちを開けて、起床時の歯ブラシの際に磨くことをオススメします。
☆洗口剤(マウスウォッシュ)を使う
マウスウォッシュとは口の中を殺菌するために効果的な液体です。味はミントやシトラス系が多く、使うと口がサッパリするので最近では『液体歯磨き』として宣伝されることもあります。
舌を磨く時間がなかったり、舌磨き後のケア、もちろん歯磨き後のケアにも使えます。口臭の原因となる舌苔に含まれる細菌の殺菌効果が期待できるので舌磨きを行った後に使用するとより効果的です。
舌苔が取れない!なぜ?
しっかりケアをしているのに、なぜが舌苔が取れない。このような悩みを聞くことがあります。それは「舌が身体の状態」を教えてくれているのかもしれません。
舌には沢山の血管が集まっていて感覚器官として味覚や痛覚、触覚で神経から脳に伝わり私たちに情報を与えてくれます。
舌の粘膜は薄いので血液の色がすぐにわかり、この舌を通して普段見ることはできない内臓や血液の状態を確認することができるとも言われています。
特に中国の医学では昔から内臓や体質を映し出してくれるとされ診察基準の含まれていることがあります。
舌苔の色によっても身体の不調がわかることもありますので舌苔が取れにくい時はどこか体調が悪くなる、もしくは悪くなっていることも考えられるのです。
①白く厚みがある
うっすら白くなっている場合は特に問題はないのですが、白い舌苔が厚ぼったくなっているときは胃腸が弱っている可能性が。また、風邪などの初期症状として出現することもあります。
②黄色っぽい
身体の抵抗力が落ちているときに現れることがあります。風邪で高熱が出ていたり胃もたれや胃炎をおこしているときにも舌苔が黄色っぽくなります。このときは胃腸のバランスが崩れている可能性があるため内臓からくる口臭がキツくなることもあります。
③黒っぽくなる
タバコの吸いすぎでヤニが舌苔に着色し茶色~黒色に見える場合もあるのですが、体力が極端に低下していると舌苔が黒っぽくなることがあります。また、何らかの病気にかかっており、薬の影響で舌苔が黒っぽくなる場合もありますので病院の先生に相談してみてもよいかもしれません。
まとめ
舌苔は細菌や食べカスなどからできておりその中には口腔内の古い粘膜も含まれていることがあります。先ほどお伝えしたように身体の不調によっても舌苔が表れることもあり、特に睡眠中に舌の表面に出現しやすいとされています。
なので起床時の舌ブラシの習慣とともに、お水や白湯を飲んで身体のデトックスを促すことで胃腸の働きを良くし、内臓機能向上や血液循環をアップさせることも効果的な方法です。
身体を健康に保つために口腔内ケアは大切で、歯を磨くのはもちろんのこと、舌のケアも取り入れることで舌苔を取り除き身体スッキリ!息スッキリ!となること間違いなし。是非舌のケアをやってみてください。