
ホワイトニングをしたいと思い歯科医院に訪れる方が近年増えてきています。
そんな中施術を断られるという人もいます。
ホワイトニングで歯を白くキレイに保ちたいだけなのに、なぜ施術ができないのでしょうか。
今回は、ホワイトニングができない人の理由や歯の症状について詳しくご紹介していきます。
Contents
ホワイトニングには年齢制限がある
「子供の歯の色が気になる」とホワイトニングを検討している親御さんがいます。
ホワイトニングには歯科医院で行う方法と自宅で行う方法があるのですが、どちらの方法も成人以上が対象となっています。
高校生でもできる場合もありますが、親の同意が必要だったり永久歯の生え変わり状態を確認し断られることもあります。
乳歯や幼若永久歯に対しての影響がわかっていないため、何故いけないのかはハッキリしていないのが現状です。
ですが、子供の歯の着色については定期的なクリーニングやマニキュアといった方法もありますのでホワイトニングだけが着色を改善する方法ではありません。
マニキュアもできない場合もありますので歯科医師との相談が必要です。
ホワイトニングができない人ってどんな人?
ホワイトニングができないと診断するには大きく分けて2つの原因が考えられます。
- 人に要因がある場合
- 歯に要因がある場合
順番に説明します。
人に要因がある場合
妊娠中の方
ホワイトニングの施術には必ず薬剤を必要とします。
現在までに、妊娠中の方がホワイトニング中に具合が悪くなったという症例はありませんが影響がハッキリとしていないので安全とも言い切れません。
そのため多くの歯科医院でホワイトニングを希望する妊婦さんはお断りしているケースが見受けられます。
妊娠中にホワイトニング施術を受けたいと考える方は、歯科医師に相談するか薬剤成分が優しいセルフホワイトニングを取り扱っているサロンで施術を受けることをオススメします。
無カタラーゼ症の方
残念ながら「無カタラーゼ症」と診断された方は絶対にホワイトニングの施術を受けることはできません。
健康な人はホワイトニング薬剤に含まれる「過酸化水素」を分解するカタラーゼ酵素を体内に持っているので、過酸化水素を分解します。
なのでホワイトニング薬剤を飲み込んだとしても特に問題はありません。
しかし無カタラーゼ症の方の場合、薬剤を飲み込んでしまったとき過酸化水素を分解することができないため、体内に蓄積され後に「進行性口腔壊死」といって危険な疾患を患う可能性があります。
過酸化水素を含まない薬剤もありますが、ホワイトニングの施術自体受けるかどうかを担当の医師に相談必要があります。
この他に先述した年齢に関することも当てはまります。
不安な方は歯科医師に相談することをオススメします。
歯に要因がある場合
歯は症状によっては、先に処置をした後にホワイトニング施術を行う場合があります。
「ホワイトニングをしたくて来たのに…」と言う方もいますが、ホワイトニングをするために必要な処置なので何が原因の処置なのかを知っていただければと思います。
入れ歯や差し歯がある
ホワイトニングができる歯の条件の一つに、自分の歯で神経が生きていることが前提です。
セラミックの被せものや入れ歯、差し歯など被せものの歯を白くすることはできません。
もし被せものの歯の色が気になっている方は、ホワイトニング以外で色を白くする方法がありますので歯科医師に相談してみましょう。
知覚過敏や虫歯、歯周病がある
これらの症状がある方は、ホワイトニング施術で強く刺激を感じる場合があります。
また、ホワイトニング効果を最大限に発揮させるためには虫歯や歯周病は先に処置することが大切です。
どちらの症状も早めに治しておくことで、すぐに施術が始められるのでまずは治療に専念しましょう。
エナメル質形成不全/象牙質形成不全
歯の成長が十分に行われず永久歯として生えてきてしまった歯はホワイトニングには適さないとされています。どちらの形成不全も歯を形成する組織です。
これらの歯の場合、ホワイトニング薬剤が強くしみ歯の神経にも痛みを強く感じるので施術ができません。
ですが一般の方ではご自身の歯が形成不全かどうかはわからないので、歯科医師に相談し歯の状態を確認してもらうことが大切です。
歯の神経が死んでいる
ホワイトニングの対象歯は「神経がある自分の歯」です。
神経が死んでいる歯を白くする方法として「ウォーキングブリーチ」があります。
この処置は神経が死んでいる歯の裏に穴を開けて、ホワイトニング薬剤を流し込む方法です。
白くはなるのですが、他の「神経がある自分の歯」と同時にホワイトニングを行った場合、神経が死んでいる歯との色調を合わせることが大変難しく、歯が白くなっても色の違いを気にする方もいます。
まとめ
最近、ホワイトニングを考えている方が多いですが、ホワイトニング施術を受けるにも自分自身の今の状況や症状、歯の症状でも施術ができない場合が考えられます。
また虫歯などの処置を優先し、施術することもあります。
まずは歯科医師に相談し、自分がホワイトニング施術を受けることができるかを確認することが大切です。