
「歯並びが悪くて人前で笑えない」
「友達からすきっ歯といじられたことがある」
この記事を読んでいる方で、こんな悩みを持っている人もいるのではないでしょうか。
歯科矯正をすれば、歯並びをキレイにできます。
しかし、歯科矯正はお金も時間もかかり、本当に効果があるのかわかりにくいですよね。
私は歯並びが悪く、高校生から大学生にかけての約4年間、歯科矯正を体験しました。
今回はその体験を踏まえながら、歯科矯正について、本当に効果があるのか?また、どのように変化するのかを紹介していきます。
歯科矯正を検討している人は是非参考にしてください。
Contents
私の症状
私は上の歯の歯並びが悪く、噛み合わせも浅く、前歯も出っ歯気味でした。
また前歯の横の側切歯も内側に入り込んでいました。これにより食事中に舌を噛むことが多く、舌に噛んだ跡ができるくらいでした。
以下、治療前の歯並びの写真です。

正面

右側面

左側面

上の歯

下の歯

症例写真1

症例写真2
歯科矯正の種類
歯科矯正の種類は主に表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正の三種類があります。
それぞれの歯科矯正にはメリット、デメリットがあるので、それを充分に考えて矯正治療をしましょう。
表側矯正
歯の表面にブラケットとワイヤーを取り付けて治療する方法です。
これが最もポピュラーな治療方法で、私もこの治療法で歯科矯正をしました。
歯の表面にブラケットと呼ばれる器具を貼り付けて、そこにワイヤーを取り付け、ワイヤーを徐々に動かすことで歯が移動していく仕組みです。
この治療方法は治療期間も短く確実に治療できる方法です。
ブラケットは銀色のメタルが多いですが、そのほかにも白や透明のプラスチックもあるので歯の表面にあっても目立ちません。

私が治療した表側矯正
裏側矯正
歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付けて治療する方法です。
先ほどの表側治療と違い、歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付けるので器具が見えることはありません。
接客業など人から見られることが多い職業の方にはおすすめの治療法です。
しかし、表側矯正と比べると治療期間が長くなる場合もあり、器具が舌に当たるなどデメリットもあります。
マウスピース矯正
マウスピースを歯に装着し治療する方法です。
表側矯正のように器具が目立つことがなく、 裏側矯正のように器具が舌に当たったり、歯磨きがしにくいといったこともありません。
治療は2~3週間ごとにマウスピースをつくりかえて装着し、進めていきます。
歯科矯正で使用するマウスピースとは
マウスピースはとても薄い透明な素材でできているので、目立つことがありません。
マウスピースはしっかりと歯にフィットするので、違和感や発音のしにくさもなく食事や歯磨きのときは外すことができます。
歯科矯正で使う器具
私はブラケットとワイヤーを歯の表側に装着する表側矯正を体験しました。
器具は口の内側の皮膚に常にあたっているので違和感がありますが、そのうちに慣れます。
口の中に口内炎ができたときは少しつらいです。
一番苦労したのは歯磨きをするときで、歯ブラシはなるべく歯の部分の大きさが小さいものを使用し、細かいところまで磨くようにしました。
また歯ブラシではどうしても磨けない部分も出てくるので、その部分は歯間ブラシを使い磨きました。
歯科矯正で必要な抜歯
私は歯科矯正をする前に抜歯をしました。
だいたい一週間に一本ずつ、犬歯のとなりの第1小臼歯を上下4本を抜歯して治療に入りました。
抜歯というとすごい痛いイメージがあると思いますが、抜くのも一瞬で、麻酔をしているのでもちろん痛みもありません。
麻酔が切れた後はすこし痛みますが、薬を飲まなくても耐えられる程度の痛みです。血もそんなには出ません。
歯が生える十分なスペースがないことが歯並びが悪くなる一因でもあるので、抜歯をした方がより無理なくきれいな歯並びになることができる、という説明を矯正歯科では受けました。

抜歯して矯正治療中1

抜歯して矯正治療中2
動きが早い歯列矯正
最初のうちは大きく歯を動かさなけれないけないため、装着する器具もしっかりしたものが多く歯が動くのにもけっこう時間がかかりました。
しかしある程度歯並びが良くなってきたら、あとは隙間を埋めるといった微調整なので、歯の動きも早くなり治療のペースもスムーズに進みました。
治療後
歯科矯正が終了したあとは本当に歯並びが良くなりました。
以下、治療後の写真です。

正面

右側面

左側面

上の歯

下の歯
歯列矯正をやらなきゃよかった、終わらせたいと思うとき
私が体験した中では、
- 歯が動くときに、じんじんと鈍い痛みが続く
- 器具が口の内側の皮膚に当たる
- 友人と食事中に食べ物が器具にはさまったとき
の3つでした。しかし、どれもしっかりと対策したり、慣れることで改善されました。
歯科矯正は失敗することってあるの?
私の場合は歯科矯正が失敗することはありませんでしたが、通っていた矯正歯科の先生によると歯科矯正が失敗する方もいらっしゃいます。
- 何らかの事情で歯科矯正が終わらずに治療が終了
- 歯科矯正により歯並びは良くなったものの、抜歯をしなかったために出っ歯になってしまった
- 歯科矯正終了後、今までと噛み合わせが変わったために、顎の痛みが出たり顎関節症になってしまった
治療前には必ず歯科から適切な説明がありますし、基本的に問題がなければ途中で失敗することは少ないようです。
歯科矯正に保険は効く?
歯科矯正には医療保険は効かないので、全額自己負担となります。
私の場合、治療には100万円ほどかかりました。
また治療前の抜歯にも10万円ほどかかりました。治療にかかる費用はけっして安くはありません。
大人になって歯科矯正をする場合は自分で稼いだお金で治療をすると思いますが、子どもの場合は親が費用負担をするので、子どもと親でしっかり話し合ってから治療を始めましょう。
アメリカで歯列矯正にかかる費用は?
アメリカの歯列矯正にかかる費用は日本に比べ安いです。
日本では治療に100万円かかるのが普通ですが、アメリカでは歯列矯正に医療保険が効くためかなりの費用を抑えることができます。
また、アメリカでは歯並びに対する認識が日本とは違い以下のような文化的な違いがあるため、アメリカ人は日本人よりも歯並びを重要視しています。
- コミュニケーションにおいてスマイルが大事
- 日常的にキスをするので、口臭の原因になる歯並びを気にする
このような背景からアメリカでは歯列矯正に医療保険が効き、誰でも歯列矯正をすることができるのです。
歯科矯正は子どもの時にしたほうが良い?
通っていた矯正歯科の先生によると、歯科矯正は子どものうちにした方が良いとのことでした。
成人する前、とくに中学から高校生までの期間は歯の周りの骨がまだ成長途中なので、矯正治療によって歯を動かしやすいそうです。
これが大人になると、歯の周りの骨の成長が完了しているため歯が動かしにくくなります。
なので、歯科矯正をするならまだ歯が成長途中である子どもの時期にした方がおすすめです。
歯科矯正がテーマのブログ
歯科矯正の体験をまとめたブログもあります。そのほとんどが個人で運営しているブログです。
まとめ
歯科矯正をして良かったことは自分に自信がついたことです。
もちろん歯並びが良くなり、噛み合わせが良くなるなど機能面で改善された点もありますが、一番は見た目が良くなったことだと思います。
歯並びが悪いときは写真に映るときや笑うときなど、あまり歯を見せないようにしていました。
歯科矯正をしてからは積極的に歯を見せながら写真に映ったり、笑うことが多くなりました。
それにともない自分に自信がつき、前向きになることができました。
歯並びにお悩みの人も、これからの人生を前向きに生きるために歯科矯正を検討してみてはいかがでしょうか。