
「歯を白くしたい!」そんな方に、おすすめなのが歯のホワイトニングです。
歯が白くて美しいと、お顔全体の印象まで明るく見えるものです。
歯が白くなるホワイトニング治療ですが、希望する方の中には、「本当に白くなるの?」「痛くないの?」などと不安を感じる方も多いでしょう。
今回は、オフィスホワイトニングの施術前に知っておきたい、オフィスホワイトニングのデメリットについて詳しく解説します。
Contents
オフィスホワイトニングとは
デメリットを解説する前に、「オフィスホワイトニング」とはどのような方法なのか、簡単に解説したいと思います。
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で施術をするホワイトニング治療のことです。
歯科医院で、歯にホワイトニング薬剤を塗布し、特殊なライトを照射して薬剤を反応させて、歯質を漂白していきます。
ホワイトニング薬剤の主成分は「過酸化水素」です。施術は安全に行われますが、薬剤は医療機関でしか取り扱う事のできない高濃度のものです。
個人差はありますが、1回の施術である程度の効果を感じる事ができます。
ホームホワイトニング
ホワイトニング方法には、もう一つ、「ホームホワイトニング」という方法があります。
ホームホワイトニングは、歯科医院で自分専用のマウスピースを製作した後、自宅で、自分でホワイトニング剤を入れたマウスピースを装着し、歯を白くする方法です。
オフィスホワイトニングのような即効性はありませんが、じっくり白くしていくため、歯の色が戻りにくいという特徴があります。
オフィスホワイトニングと併用することで、より効果を発揮するので、知っておくと良いでしょう。
オフィスホワイトニングのデメリット
オフィスホワイトニングには、施術前に知っておきたいデメリットがいくつかあります。
オフィスホワイトニングのデメリットには、次の5つが挙げられます。
- 効果に個人差がある
- 施術後24時間は飲食物に制限がある
- 保険が適用にならない
- 施術できないケース・効果が期待できないケースがある
デメリットについてあらかじめ知り、安心して施術を受けましょう。
効果に個人差がある
歯の質は人それぞれ違うため、ホワイトニング効果のあらわわれ方には個人差があります。
1回で希望するほどの効果があらわれない場合には、オフィスホワイトニングを複数回受けるか、ホームホワイトニングを併用する事で、効果を上げる事ができます。
オフィスホワイトニングの施術をする前には、必ず、歯科医師が口腔内診査を行います。
歯質に特徴的な問題があると診査の時点で、「ホワイトニング効果があらわれにくいこと」がわかる場合があります。
事前の口腔内診査の時にホワイトニング効果についての疑問点などがある場合には、歯科医師にしっかりと確認しておくようにしましょう。
また、オフィスホワイトニングの薬剤・機器によっても効果の開われ方が異なります。
こちらも事前に確認しておくようにしましょう。
色の後戻りがある
ホワイトニングで得た歯の白さは、残念ながら永久ではありません。
時間の経過と共に、徐々に元の色に戻ってきてしまいます。
ホワイトニング効果の持続期間は、個人差がありますが、目安として半年から1年程度です。
歯の白さを長く維持するためには、タッチアップホワイトニングといって、ホワイトニングの効果が落ち始めた時期に、追加でオフィスホワイトニングする方法が良いでしょう。
アフターケアとしてホームホワイトニングを行うのもおすすめです。
施術後24時間は飲食物に制限がある
ホワイトニング施術後は、歯の表面を保護する役割がある「ペリクル」という透明の膜が剥がれた状態になっています。
24時間ほど経過すると、ペリクルは再生されますが、それまでは外部からの影響を受けやすく、着色を起こしやすい状態になっています。
施術後24時間は着色しやすい飲食物は避けるようにしましょう。
着色しやすい飲食物は以下です。
- コーヒーやお茶類
- ワインやチョコレートなどポリフェノールを含むもの
- 醤油・ソース・ケチャップなど色の濃い調味料
- カレーやトマトソースなど色の濃い食べ物
保険が適用にならない
ホワイトニングは、見た目の美しさを得るための治療であり、病気の治療ではありません。
健康保険は適用できないので、自費治療になります。
オフィスホワイトニングには、薬剤や機器が異なる様々なホワイトニングシステムがあり、効果の程度・価格に差があります。
例えば、1回の費用が安いホワイトニングであっても、1回の効果が低い事があります。そのような場合、数回の施術が必要になります。
施術できないケース・効果が期待できないケースがある
オフィスホワイトニングは、全ての方が受けられるわけではありません。
また、ホワイトニング効果が期待できないケースもあります。
ここでは、オフィスホワイトニングの施術ができないケース・効果が期待できないケースについて解説します。
無カタラーゼ症
無カタラーゼ症は、ホワイトニングの絶対禁忌です。無カタラーゼ症の方は、ホワイトニング剤に使われている「過酸化水素」を分解する酵素「カタラーゼ」を持っていません。
体内に過酸化水素が取り込まれると、進行性口腔壊死などの重い症状がでる事がありますので絶対にホワイトニングを行なってはいけません。
光過敏症
オフィスホワイトニングでは、薬剤の反応を促進させるために光照射を行います。光過敏症の方は、行うことができません。
光過敏症の方は、光照射を行わない「ホームホワイトニング」であれば、行うことができます。
妊娠中や授乳中の女性
ホワイトニング剤は、妊娠中や授乳中の方にとって危険なものではありません。今の所、悪影響があるという報告はありません。
しかし現状では、安全性も証明されていません。
妊娠中・授乳中は、安全性が確認されていないものは、できるだけ避けた方が良いでしょう。
仮に、妊娠してしまっている事に気づかず、ホワイトニングを受けてしまっても、そこまで神経質になる必要はありません。
妊娠に気がついたら、以降注意するようにしましょう。
14歳以下
歯の成長に悪い影響を及ぼす可能性があるので、14歳以下の方の施術はできません。
ホワイトニング薬剤の注意書きにも、そのような記載があります。
歯科医院によって、未成年の施術を禁止しているなど、独自の年齢制限を設けている場合もあります。
効果が期待できないケース
次のようなケースは、ホワイトニングの効果が期待できません。
- 詰め物や被せ物がある
- 神経を抜いた歯がある
ホワイトニングは、天然の歯に反応する治療方法です。詰め物や被せ物は、白くする事ができません。人工物が多い歯並びの場合には、ホワイトニングをする事で、色がまばらになってしまう事があります。
また、治療で神経を抜いた歯や、外傷などで神経が死んでしまった歯は、ホワイトニングを行なっても白くなりません。
ホームホワイトニングと比較した場合のデメリット
もう1つのホワイトニング方法「ホームホワイトニング」と比較すると、次の2つのデメリットがあります。
- 色の後戻りが早い
- しみる事や痛みが出る事がある
色の後戻りが早い
ホームホワイトニングの場合でも、色の後戻りは起こりますが、オフィスホワイトニングの方が色も後戻りが早くなります。
ホームホワイトニングは、白くなるのに時間がかかりますが、じっくり白くしていくので、白さが定着しやすいのです。
歯がしみたり、痛みが出る可能性が高い
ホームホワイトニングと比較して、オフィスホワイトニングは高濃度の薬剤を使っています。
そのため、歯がしみたり、痛みが出る可能性が高くなります。知覚過敏がある方などは、あらかじめホームホワイトニングを選択した方が良い場合もあります。
まとめ
歯を白くしたい方にとって、オフィスホワイトニングは、1回の施術で歯を白くする事ができる有効な治療法です。
一方で、いくつかのデメリットも存在します。
デメリットを知っておくと、あらかじめ様々なケースを想定することができ、安心してホワイトニングを受けることができます。
デメリットをしっかり理解して、安心してホワイトニングを行いましょう。