神経が無い歯、失活歯を白くするホワイトニング方法とは

神経が無い歯(失活歯)は、通常のホワイトニングを行なっても白くなりません。

神経が無い歯を白くしたい場合には「ウォーキングブリーチ」「インターナルオフィスブリーチ」が効果的です。

では、ウォーキングブリーチ、インターナルオフィスブリーチとは、どのような施術方法なのでしょうか?

今回は、神経が無い歯の変色について解説した後、ウォーキングブリーチ、インターナルオフィスブリーチ、その他の歯を白くする方法について詳しく解説します。

神経が無い歯の変色

歯には、歯髄といわれる組織があり、歯髄には神経や血管が通っています。

大きな虫歯や外傷などで、神経を失ってしまうと、歯は次第に変色を起こします。神経が無い歯のことを「失活歯」とも言います。

「失活歯」とは、神経が無い歯の総称で、虫歯が歯髄まで進行して神経が死んでしまっている状態や、治療のために神経を取り除いた状態を指します。

また、歯を強くぶつけると、神経が露出して細菌感染を起こし、神経を取る治療が必要になる場合や、衝撃により歯の神経が切断されて神経組織が死んでしまうことがあります。

神経が無い歯が変色を起こすメカニズム

歯の神経を失うということは、歯髄の中を通っている血管も機能しなくなります。

歯の血液循環が悪くなり、歯に栄養が行き渡らなくなるため、歯のコラーゲンなどの成分が劣化し、全体が黒ずんだように変色してきます。

また、神経が死んだままになっていると、歯髄内の壊死した組織や血液中の鉄分が、象牙質にある象牙細管に入り込むため、より黒ずみは目立つようになります。

神経が無い歯を白くする方法

神経が無い歯は、通常の歯で効果のあるオフィスホワイトニングやホームホワイトニングではほとんど白くなりません

神経が無い歯を白くするのに効果的な方法は次の4つです。

  • ウォーキングブリーチ
  • インターナルオフィスブリーチ
  • 人工歯を被せる
  • 歯のマニキュア

歯自体の色を白くする事ができるのは、ウォーキングブリーチインターナルオフィスブリーチです。

この2つの方法で思うように白くならない場合や、そもそも歯が脆くなっており、強度を高める必要がある時には、希望の白さに合った人工歯を被せる方法が効果的です。

歯のマニキュアは、その日だけ歯を白くするのには良いですが、ムラができやすく、のっぺりとした白さになるなどのデメリットがあるので、積極的におすすめはできません。

それぞれの方法について、続いて詳しく解説します。

ウォーキングブリーチとは

ウォーキングブリーチとは、神経が無い歯(失活歯)の内部に漂白剤を入れて、一度蓋をして、歯の内部から歯を白くする方法です。

内部に薬剤を入れたままになるので、歩いていても漂白ができることから“ウォーキングブリーチ”と名付けられています。

漂白剤には、「過酸化水素と過ホウ酸ナトリウムのペースト」が使われます。

ウォーキングブリーチの手順

ウォーキングブリーチは、「歯の内部に漂白剤を詰めて蓋をし、一定の時間が経過したら漂白剤を交換する」という一連の流れを、希望の白さになるまで繰り返します。一般的に4~5回、薬の交換が必要になります。

納得いく歯の色になったら、最終的な詰め物で封をします。

希望の白さになるまでの期間には個人差がありますが、およそ1か月くらいです。

ウォーキングブリーチの費用

ウォーキングブリーチは、保険が適用されません。2006年までは保険内治療で行われていましたが、現在は自費治療です。

自費治療の施術料金は、歯科医院により異なりますが、1本の歯につき1回あたり1,000円〜5,000円が相場です。

ただし施術にあたって、レントゲン撮影やその他の処置をしなければならないことがあります。

その場合、保険診療と自費診療と混合させることはできないので、全て自費診療になります。

トータルすると、15,000円から30,000円程度になります。

ウォーキングブリーチの注意点

ウォーキングブリーチを受ける前に、知っておきたい注意点をあげていきます。

  • 多少の色戻りが起こる
  • 薬剤の交換時期を守らなくてはならない
  • ガスが発生することがある

それぞれについて解説します。

多少の色戻りが起こる

ウォーキングブリーチで得た白さは、時間の経過と共に多少の色戻りが起こります。

白さを維持したい場合には、色戻りする前に、継続して施術を受けるようにしましょう。

薬剤の交換時期を守らなくてはならない

ウォーキングブリーチは、中に入れた漂白剤を決められた期間ごとに交換する必要があります。

交換時期を守らないと、白くなりすぎて、その歯1本だけが浮いて見えるようになってしまうことがあります。

予約をきちんと守ると同時に、仕事が忙しく思うように通院できない時期などは、ウォーキングブリーチ自体の施術を避けた方が良いでしょう。

また施術後、薬剤が漏れているような様子がある時は、次の予約まで待たずに受診をするようにしましょう。

ガスが発生することがある

ウォーキングブリーチでは、中に入れた漂白剤の反応で、ガスが発生することがあります。

身体に害があるわけではありませんが、歯の内部の圧力が高まり、痛みが出ることがあります。

歯が脆くなっている場合には、歯にヒビが入ったり割れてしまう恐れもあります。

異常を感じたら、早めに受診をするようにしましょう。

インターナルオフィスブリーチとは

インターナルオフィスブリーチは、「パワーブリーチ」と言われる方法で、歯の内部に漂白剤を入れた後、光照射を加えて、漂白効果を高める施術方法です。

通常のウォーキングブリーチよりも、高い効果が期待できます。

効果のあらわれ方には個人差がありますが、2〜3回の施術で終了することが多いです。

その他の白くする方法

その他、歯を白くする方法には「人工歯を被せる方法」「歯のマニキュアを塗る方法」があります。

いずれも、歯自体の色を白くするものでは無く、人工的な材料を使い歯を白く見せる方法です。

それぞれの方法の特徴と注意点は次のとおりです。

人工歯を被せる

歯が脆くなっている場合や、ウォーキングブリーチで思うような効果があらわれない場合には、歯自体に被せ物をして、歯を白くする方法があります。

被せ物には、保険適用内のものと自費治療のものがありますが、見た目を美しくしたい場合には、自費治療の被せ物がおすすめです。

保険適用内の被せ物は、最低限の治療を目的としたもので、材料が決められているため、見た目を重視した被せ物が選べません。

奥歯の場合は銀歯、前歯の場合は銀歯の表面にプラスチック剤を貼り付けた物になりますので、見た目は良くありません。

自費治療では、セラミックを使った被せ物を選択することができ、自然の歯と変わらない透明感と色調を再現することができます。

歯のマニキュア

 歯の表面に、歯専用のマニキュアを塗って、歯を白くみせる方法です。

持続性はありませんでその時だけ歯を白くしたい場合に有効な方法です。

1,000円程度で、市販品を購入することができますが、上手に塗るのにテクニックが必要で、ムラになりやすいです。

また、のっぺりとした人工的な色になりやすく、両隣の歯と色を合わせる事も難しいため、見た目を良くしたい場合には、あまりおすすめできない方法です。

まとめ

神経が無い歯は、通常のホワイトニングを行なってもほとんど白くなりません。

歯の内部に漂白剤を入れて歯を白くする「ウォーキングブリーチ」が効果的です。

より強い効果を求める場合には、漂白剤を入れた後に光照射を行う「インターナルオフィスブリーチ」がおすすめです。

歯が脆くなっている場合には、被せ物をした方が良い場合もありますので、歯の状況に応じて対応することが大切です。

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