
ホームホワイトニングをしてる最中、唾液の分泌や処理に困ったことはありませんか?
また、唾液を飲み込んだ時に一緒に薬剤を飲み込み身体への影響を不安に思った方もいるかと思います。
唾液はお口の中を潤し、細菌や着色要因を歯の表面に沈着させないようにする働きがあるのですがホームホワイトニングの際には悩みのタネですよね。
今回はホームホワイトニング中の唾液の処理について対処方法をご紹介していきたいと思います。
Contents
ホームホワイトニング中の唾液の処理方法
唾液の処理方法はいくつかありますが、筆者も実践したことのある方法も含めて紹介していきたいと思います。
①ティッシュを噛む
ホームホワイトニングを開始するときは、飲食を控えてもよい時間だと思います。
施術後30分~1時間は飲食に制限があるからです。
唾液の気になる方は施術中、口の中が少々キツくなりますがトレーを装着すると口の中で異物と認識され唾液量が多くなるためティッシュを噛んでいると唾液を吸収してくれます。
②唾液腺にティッシュや綿花を置く
人間には唾液が出る唾液腺が大きく分けて3か所あります。
1つは上の奥歯の上にある「耳下腺」、2つ目は下の奥歯付近にある「顎下腺」、3つ目は下の前歯の裏側付近にある「舌下腺」です。
唾液腺付近にティッシュを割いて小さく丸めて置いたり、綿花やガーゼなど吸収しやすい素材を置くことで唾液を吸収し口の中に唾液が溜まることを抑えてくれます。
③仰向けになって施術する
これは私がホームホワイトニングの際によくやっていた方法です。
トレーを装着してから仰向けになることで、唾液が喉の方に流れていくのでトレーの中や口の中に侵入するのを防いでくれます。
注意点としてはつい仰向けになると気持ち良くなり眠りそうになるのですが、寝てしまうと装着時間が長くなってしまい良くないので寝ないように気をつけましょう。
ホームホワイトニングの薬剤の種類とジェルの状態
ホームホワイトニングといっても、医院によって取り扱う薬剤は様々です。
ホワイトニングの薬剤の多くは、歯の表面に留まるようにジェル状の薬剤が使われることが多いのですがそれぞれ作っている会社によって「装着時間」と「粘度」は異なります。
- オパールエッセンス
- ナイトホワイトエクセル
- 松風ハイライトシェードアップ
- ティオンホーム
以上4つの商品が、現在日本でよく使われているホームホワイトニングジェルになります。
それぞれどのような特徴があるのかご紹介していきます。
オパールエッセンス
硝酸カリウムとフッ素が配合され、特に硝酸カリウムは知覚過敏に、フッ素のパワーで歯を強くします。
薬剤の濃度は10%・15%・20%・35%とありますが日本で許可されているのは10%のみなので比較的濃度は低い方に値します。
ジェルの状態
柔らかく粘り気があり、トレーにのせるときに切れが悪いのですが装着すると歯の表面に均一に広がります。
唾液と混ざると口の中が若干べたつきますが、濃度が低いので飲み込んでも特に問題はありません。
ナイトホワイトエクセル
アメリカを中心に販売されている商品ですが、日本でも取り扱っている歯科医院は少なくありません。
商品名の通り就寝中のホワイトニングを目的として作られていますが、あくまでアメリカ人が使うことを想定とした商品です。
アメリカ人は日本人に比べ、歯の表面を覆っているエナメル質が厚いため濃度の高い薬剤や、長時間トレーを装着していても問題ありません。
しかし日本人も含め黄色人種の歯はエナメル質が薄く薬剤濃度が濃いと知覚過敏になりやすいのです。
なので、この商品も日本人には就寝中装着することはオススメできません。
薬剤濃度は10%・16%・22%ですが日本で許可されているのは10%のみです。
ジェルの状態
ホワイトニング薬剤のほとんどが透明なものが多い中、こちらは白色をしています。
ジェルはサラサラしていて少量でもトレーの中で広がりやすいので、比較的扱いやすい薬剤です。
唾液が混ざってもベタ付く感じはありませんが、外国製ということもあり問題はないのですが歯ぐきにつくことは避けた方が良いでしょう。
松風ハイライトシェードアップ
松風は日本を代表する老舗の歯科材料を扱う会社です。
日本製ということで安心できるのですが、他のメーカーに比べホワイトニング材料の価格が少々高いこともあり、使用している歯科医院が少ないと言われています。
また、他の薬剤と違い10%の濃度のみ販売されています。
ジェルの状態
サラサラとしているのでトレーに広がりやすいのですが、唾液と混ざってしまうと薬剤が吸収されてしまう可能性があります。
ですが、低濃度の為飲み込んでも特に問題はありません。
ティオンホーム
松風と並び日本の歯科材料メーカーとして信頼があるGCから販売されているホワイトニング薬剤です。
価格もお手頃で取り扱いしやすいこともあり、多くの歯科医院で使われています。
松風と同じで日本製ということもあり、規則に乗っ取り10%濃度の薬剤のみ販売しています。
ジェルの状態
緩めのジェルなので伸びがとてもよいのですが、だらーっと出てきやすいので量が出過ぎないように注意して取り扱う必要があります。
唾液を飲み込んだ時の身体への影響
歯科医院で施術するホワイトニングには「オフィスホワイトニング」があります。
オフィスホワイトニングは歯科医師又は歯科衛生士のみ施術することが可能です。
そのため、取り扱える薬剤の濃度が35%以下と高いので効果にも即効性があります。
ですが薬剤を飲み込んだり、歯ぐきについた場合火傷をしたときのようなピリピリした痛みを伴ったり知覚過敏症状が出ることがあります。
ホームホワイトニングの場合、薬剤は一般の方でも取り扱えるように濃度が低く日本のホワイトニングにおける規制もあり10%の低濃度の薬剤を使います。
これによりホワイトニング施術を安全に受けることができます。
ホームホワイトニングで症状が出る場合
低濃度の薬剤を使っていて安全と言われていても、100%症状が出ないとは言い切れません。
ホームホワイトニングするうえで考えられる症状は「知覚過敏」です。
もともと歯がしみやすい方は知覚過敏症状を感じやすい可能性があるのですが、施術前や施術中に歯科医師に相談することでより濃度の低い薬剤を用意してくれることがあります。
また、事前に知覚過敏になりそうな歯を処置してくれることもありますので不安な方は相談してみましょう。
飲み込んでしまった場合、唾液と混ざるので症状は出にくいのですが、気になる方は口をゆすぐことをオススメします。
トレーにのせる薬剤の分量は、使う薬剤の粘着性で変わってきますが目安として「米粒くらい」の量を歯の中心にのるようにトレーにのせると装着した時にまんべんなく広がります。
分量が多いとトレーからはみ出してしまい、結果飲み込んでしまうことも考えられるので分量には注意しましょう。
まとめ
今回は、ホームホワイトニングの際の唾液問題について紹介していきました。
唾液は自然と出てくるもの。
私たちの口の中を洗浄する役割もあるのですが、施術中はなるべく口の中に溜めたくないですよね。
快適に施術するには、唾液を吸収するためにティッシュや綿花を活用したり仰向けで施術するなどちょっとした方法で改善されます。
現在施術中の方や、これからホームホワイトニングを始めようと考えている方は是非参考にしてみて下さい。