歯科矯正で、受け口は治る?矯正の効果と種類について調べて見た!

 「受け口」「しゃくれ」とは下顎の歯が上顎よりも出ている場合に使われる状態を指します。専門用語は「反対咬合」と言います。男女問わず自分の顎にお悩みを持つ方も少なくありません。また、幼少期は気にならなかったのに成長と共に顎が発達してきたという方もいます。「受け口」を矯正で治すことは可能なのか、矯正の効果と種類を詳しくご紹介していきます

受け口を自力で矯正することはできるの?

矯正と聞くとやはり考えてしまうのは費用面だと思います。後程費用については紹介していくのですが、価格を抑えるために受け口を自力で治そうとする方がいます。
受け口の場合、自力での矯正はほぼ困難です。逆に変なクセがついてしまったりして噛み合わせに影響を及ぼす危険性があるからです。
症例によっては矯正の手助けにと自力での矯正方法を教えてくれる歯科医院もあるそうですが結局のところ矯正ありきの話なので自分の考えだけで自力で矯正するのは避けましょう。

受け口の矯正には保険は適用になる?

上顎や下顎の骨の大きさ等に著しい異常があった場合や下顎の左右の形が違って成長する場合は、「顎変形症」ということもあります。
また、噛み合わせが悪く食べることが難しい、発音にも問題がある、といった場合にも診断されることがあります。この診断が下った場合には、保険が適用される場合があります(他にも先天異常と認められた場合も保険適用になります)

ですが、矯正は自費治療となっているため、自分が保険適用範囲内かはお医者様に相談してみる必要があります。

マウスピースの矯正で受け口は治るの?

最近では「矯正したいけど目立つのが嫌だなぁ」と矯正を諦める方も少なくありません。
皆さんのイメージの矯正というと歯の表面に銀色の金具がついていることを連想されるでしょう。
現在ではそんな方の為に歯の裏側に金具を取り付ける矯正方法やマウスピースを用いた方法でなるべく矯正していることを目立たせずに行う方法があります。
今回紹介したいのは受け口をマウスピースによる矯正方法についてです。

しかし、この治療が可能なのは軽症の場合のみで、重症の場合には外科手術と併用でないと治りません。

まず、歯科医院にて自身専用のマウスピースを作成してもらい、歯に被せることにより前に出てしまっている歯を移動させ、受け口を改善させる方法となっています。
受け口の矯正治療では、改善されるにつれ通常の噛み合わせに戻ろうとするので、上の歯が下の歯を越えてくる期間が訪れます。
その際に上下の歯が当たることで、噛み合わせが難しく感じたり、歯がすり減ってしまう可能性があります。
ですが、マウスピースの矯正で治療していく場合、マウスピースが歯をカバーしてくれるので上下の歯が直接当たることを防いでくれるのです。

反対咬合の矯正期間はどれくらいかかるの?

受け口は成長によって変わることがあります。
最初にはっきりと反対咬合だとわかるのは2歳~3歳位からと言われていて、3歳児検診などで反対咬合だと先生から言われる事があります。
ですが、永久歯に生え変わり顎が成長してくると反対咬合にならない場合もあるのです。

永久歯に生え変わってからの反対咬合の場合はなるべく早い矯正治療をオススメする医院も少なくありません。
理由としては上下の前歯の関係を正常に戻してあげることで上顎と下顎のバランスがとれるからです。
大人になり、骨格がしっかりしてくると歯の傾きや、生え方、顎の大きさや様々な症状と合わさることで治療方法も変わってきます。
2~3年はかかる治療方法もあり、矯正を短期間で終わらせるのは難しい場合があります。

ですが長い目で見た時に将来のことを考えると期間はかかっても受け口から卒業できれば見た目もだいぶ変わってきます。そして噛み合わせや発音が改善されて生活していくうえで楽になっていきます。

受け口の矯正治療はズバリいくら?

最初の方でもお話ししたのですが矯正自体は自費治療(自由診療)なので、医院によっても金額には差が生じてきます。
また、歯科医院にも一般歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科・審美歯科など、
歯科医院というくくりの中でも細かく分類されているため、ご自身が普段診療してもらっている歯科医院が矯正をやっているとは限りません。
その際にお医者さんは自分の知り合いの矯正歯科に「紹介状」を渡し患者様を矯正歯科に誘導してくれる場合があります。
各医院によって値段は様々ですし、処置の内容、矯正の治療方法の違いで値段は当然変わってきます。
参考までに受け口の矯正治療の金額は平均40~60万円
大掛かりな治療や矯正方法の場合だと100万円を越えることもあります。
歯科が入っている大学病院等では一般の歯科医院に比べて多少安く矯正できる場合もありますが、治療内容や矯正方法についてはしっかりと先生と相談する必要があります。

矯正する金額は決して安い金額ではありません。なので金額面に不安な方は相談は無料で行っている医院が多いので1つの医院に決めるのではなく、セカンドオピニオンといって最初の先生の話の他に違う先生の話も聞いて医院を決める選択肢も十分にあります。

大人になってからの矯正は早くしなければいけないというものでもないので、まずは先生にしっかりと自分の症状や悩みを聞いてもらい的確な診断を受けることをオススメします。

まとめ

今回は受け口の矯正について紹介していきました。受け口を改善することで見た目はだいぶ変わってきますし、咬むことや喋ることがより一層楽しくなるでしょう。
金額や期間は矯正をする上で考えなければいけない大切なポイントですが、信頼しているいつもの先生だけでなく、他の医院の他の先生にも相談し、自分が1番続けやすく通いやすく、費用面でも融通がきく場所があると思うので一人でどうしようかと悩まず、専門の先生の意見をしっかりと聞いてわからないことは都度相談し、苦にならない治療方法を見つけてみて下さい!

【 監修 】

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