ホワイトニングは保険が適用できない?保険適用の疑問を詳しく解説!

ホワイトニングは、保険適用外です。

そもそも保険診療は、病気や怪我をした場合に、最低限の治療を、少ない自己負担で受けられる制度です。

ホワイトニングは、歯を美しく見せる審美目的の治療であり、病気の治療ではありませんので、保険が適用になりません。

今回は、保険適用の疑問を解決できるよう、ホワイトニング・クリーニングの保険制度について、また歯科治療における医療保険の仕組みについて詳しく解説していきます。

ホワイトニングは保険外診療

歯のホワイトニング治療とは、歯に薬剤を作用させて、歯質自体の色を白くする治療です。

ホワイトニングには、「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」の2種類の方法があります。

両方とも保険が適用されませんので、自費診療になります。

自費診療の場合の治療費は、歯科医院ごとに自由に設定ができる決まりとなっていますので、医院によって費用に差があります。

オフィスホワイトニングとホームホワイトニング、それぞれの治療法について簡単に解説します。

オフィスホワイトニング

歯科医院で、歯に薬剤を塗布した後、特殊なライトを照射して歯を白くする方法です。

薬剤は、「過酸化水素」を主成分としたものを使用します。費用は、1回1万円〜3万円程度が相場となっています。

使用するホワイトニングシステムよって差があります。

 ホームホワイトニング

自宅でホワイトニングジェルを注入したマウスピースを装着して歯を白くする方法です。

薬剤は、「過酸化尿素」を主成分としたものを使用します。

過酸化尿素は、分解されると過酸化水素になるので、基本的にはオフィスホワイトニングと同じ成分になります。

オフィスホワイトニングと比較して、効果が現れるまでに時間がかかります。

2週間程度継続して効果が現れてくる事が多いです。

費用は、マウスピースと2週間分ほどのジェル合わせて3万円〜5万円程度、ジェルの追加は1週間分で5千円前後が相場となっています。

関連記事:ホワイトニングするならオフィスとホームどっちがいい?違いを比較してみた

医療保険の仕組みとは

みなさんは、普段病院で治療を受ける時、健康保険証を見せて、一部の医療費だけを支払っています。

この仕組みは「公的医療保険制度」という制度によるものです。

公的医療保険制度は、日本では全ての国民が加入を義務づけられています。

病気や怪我に備えて、あらかじめ決められた保険料を皆が支払っており、実際に医療を受けた場合、保険料を医療費の支払いに充てる仕組みになっています。

医療保険が対象になるのは、病気や怪我の場合の医療費なので、審美目的の治療は保険の対象にはなりません。

また治療内容は、病気や怪我を治すための最低限の治療となります。

最新の高度な医療技術や、先進薬は保険適用外になります。

 保険内の歯科治療

保険内の歯科治療と自費の歯科治療、それぞれどのような治療が当てはまるのか、具体例を挙げていきます。

  • 虫歯の一般的な治療
  • 歯周病の一般的な治療

保険内の歯科治療は、使用できる材料・治療方法が決められており、細かいルールがあります。

場合によっては、ベストな治療が受けられない事があります。

 虫歯の一般的な治療

銀歯(金銀パラジウム合金)の詰め物や被せ物の治療、小さな虫歯に限りプラスチック性の詰め物の治療、歯の根の治療などがあります。

治療方法や材料が限られてしまいますが、全ての虫歯治療が可能です。

 歯周病の一般的な治療

歯石除去、歯周病治療のためのクリーニング、歯ぐきの外科治療などがあります。

治療方法は限られますが、歯周病治療を行う事が可能です。

自費の歯科治療

治療方法や使用できる材料を自由に選ぶ事ができます。

審美性や機能性が高い材料や、精密な治療を受ける事ができます。

具体的な治療内容には、次の例が挙げられます。

  •  セラミックなどを使った白い被せ物や詰め物の治療
  • 予防歯科、審美歯科におけるクリーニング
  • ホワイトニング治療
  • 矯正歯科治療
  • インプラント治療
  • マイクロスコープを使った精密根管治療 など

ただし、顎変形症の場合の矯正治療や、顎の骨の大部分を失っている場合のインプラント治療など、一部の特殊なケースでは保険適用になる場合もあります。

クリーニングは自費診療と保険内診療の2種類

ホワイトニングは保険適用外ですが、クリーニングは保険が適用できる場合があります

ホワイトニングは、歯質自体の色を漂白する治療なのに対して、クリーニングは、歯の表面の汚れを落とす治療です。

歯の黄ばみの原因が、表面の着色汚れによるものであれば、クリーニングをする事で、本来の歯の白さに戻すことができます。

保険内診療のクリーニング

歯周病の治療を目的とした歯のクリーニングであれば、保険内で施術を受けることができます。

歯石の除去から歯磨き指導までの一連の治療の中で、歯の表面のクリーニングを行います。

保険内の治療は、ルールが定められており、決められた手順に沿って、クリーニングを進めなければなりません。

そのため、1回で全てのクリーニングを行うのは難しく、通常複数回の通院が必要となります。

費用は3,000円前後です。

自費診療のクリーニング

着色の除去など審美目的のクリーニング、予防のみを目的としたクリーニングは、保険適用外になります。

保険のルールに沿う必要が無いので、希望するタイミング・方法でクリーニングを受ける事ができます。

歯石の除去、PMTCによる歯の表面のクリーニング、着色除去などの治療方法があります。

費用は、自費で5000円〜2万円程度で、クリーニング内容によって異なります。

 安価なホワイトニングは内容を確認する

ホワイトニングは自費診療になるので、保険診療と比べると治療費用が高額になります。

先ほども触れましたが、オフィスホワイトニングの場合の費用は、11万円〜3万円程度が相場となっています。

「できるだけ安く施術を受けたい」という気持ちもわかりますが、安ければ良いというものではありません

オフィスホワイトニングには、使用する薬剤やライトが異なる、様々なホワイトニングシステムがあります。

ホワイトニングシステムによって、効果の現れ方に差があります。

1回で数段階も色が白くなるものもあれば、1回ではわずかに白くなるだけというものもあります。

安価なホワイトニングの場合、1回分の費用は安くても、満足のいく白さになるまでに数回の施術が必要になる事もあります。

ホワイトニングは、施術前に、費用だけでなく効果のあらわれ方も、よく確認して起きましょう。

セルフホワイトニングに注意!

安価なホワイトニングとして、近年話題になっているのが「セルフホワイトニング」という方法です。

セルフホワイトニングは、専門店に出向き、自分自身で施術を行って、歯を白くする方法です。

サロンやエステのような所で行うもので、歯科医師はいません。施術は自己責任になります。

医療機関ではありませんので、歯を漂白する薬剤は取り扱う事ができません。

名前に「ホワイトニング」と付いていますが、内容は「クリーニング」と同じで、歯の表面の汚れを落とし、歯を本来の白さに戻すものです。

数千円で施術を受けられる事から、話題になっているホワイトニング方法ですが、歯科医院のホワイトニングとは全く異なるものです。混同しないように注意しましょう。

まとめ

ホワイトニングは保険適用外です。保険が適用となるのは、病気や怪我の治療です。

ホワイトニングのような審美目的の治療は、保険が適用されないのです。

歯の表面の汚れを落とす「クリーニング」の場合は、歯周病治療が目的であれば、保険が適用されます。

ホワイトニングは、自費診療になるので、保険内の治療と比較すると費用は高額になります。

できるだけ安く治療を受けたい事もあるかもしれませんが、安価なホワイトニングでは、思うような効果が得られないケースもあります。

内容をよく確認してから、施術を希望するようにしましょう。

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