
ホワイトニングにはいろいろな方法がありますが、そのひとつに自宅でできるホームホワイトニングというホワイトニングがあります。
自宅でできるので、忙しい方でも手軽にできます。
そんなホームホワイトニングとは、どのような処置なのでしょうか。
ホームホワイトニングの特徴や方法などをわかりやすく解説します。
Contents
ホームホワイトニングとは
ホームホワイトニングは、全部で3種類あるホワイトニングの一種で、自宅でご自身で行なうホワイトニングのことです。
- ホームホワイトニング
- オフィスホワイトニング
- デュアルホワイトニング
ホームホワイトニングといえども、歯科医院に通う必要性が全くないというわけではありませんが、残りの2種類のホワイトニングは、どちらも歯科医院に定期的に通院しなければ、受けることすらできません。
ホワイトニングの大部分が自宅で行なえるという点で、他のホワイトニングと大きく異なるといえます。
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ホームホワイトニングの方法
まずはホームホワイトニングの実際の流れについて紹介していきます。
自宅でできるのがホームホワイトニングですが、全てが自宅でできるわけではなく、歯科医院で受ける処置と自宅でする施述にわかれます。
歯科医院で受ける処置
歯科医院では以下の流れで処置をします。
①歯のクリーニング
歯科医院で歯を専用の器械を使って、歯をピカピカに磨きます。
ホワイトニングをより効果的にするために行う施術です。
②マウスピースを作成する
ホームホワイトニングでは、マウスピースにホワイトニングの薬剤を入れて、歯に装着します。
歯科医院で歯型をとって、ご自身の歯にぴったりとあったマウスピースを作成します。
③マウスピースの適合をチェックする
出来上がったマウスピースが、歯にぴったりと合うかどうかを、歯科医師がチェックし、問題がなければ手渡します。
自宅でする施術
歯科医院でマウスピースを作成したら、自宅では以下の流れで施術していきます。
①歯をきれいに磨く
マウスピースをつける前に、歯をきれいに磨きましょう。
②マウスピースに薬剤を注入する
マウスピースに薬剤を適量注入します。
量は、おおむね米粒ひとつ分くらいです。
③マウスピースを装着する
マウスピースを歯に、2〜3時間程度はめます。
④外してうがいをする
時間がくればマウスピースを外し、うがいをして下さい。
⑤マウスピースを洗って保管する
使ったマウスピースは、きれいに水で洗い、専用のケースに入れて保管しましょう。
以上がホームホワイトニング全体の流れです。
はじめに歯科医院でマウスピースを作成したら、あとは基本的に自宅での施術が中心です。
ホームホワイトニングのメリット
次にホームホワイトニングのメリットを紹介します。
- 効果が後戻りしにくい
- 自分のペースでできる
- 自然な白さが得られる
- 手軽にできる
効果が後戻りしにくい
ホームホワイトニングでは、歯の内側から歯を白くしていきます。
そのため、一度白くなったら、後戻りを起こしにくいので、効果が長続きします。
自分のペースでできる
ホームホワイトニングは、自宅でご自身が行なうホワイトニングです。
ですから、好きな時間に自分自身のペースでできます。
自然な白さが得られる
ホームホワイトニングは、歯を内部から白くしていくホワイトニングです。
ホームホワイトニングを受けた歯の色は、自然な透明感とツヤのある白さに仕上がります。
手軽にできる
マウスピースを作る初期の段階以外では、歯科医院に通う必要性がほとんどありません。
仕事や学校で忙しく、定期的に歯科医院に通うのが難しい方でも、手軽にできます。
ホームホワイトニングのデメリット
ホームホワイトニングのデメリットは以下。
- 効果が出るのに時間がかかる
- 適切な自己管理が必要
- ムラが出ることがある
デメリットはメリットよりも大事なので、よく把握しておきましょう。
効果が出るのに時間がかかる
ホームホワイトニングは、歯の状態によっても違いがありますが、効果が出るまでおおむね4週間前後かかります。
適切な自己管理が必要
ホームホワイトニングでは、マウスピースの内側にホワイトニングの薬剤を注入して、歯に装着します。
このとき、つけすぎるとマウスピースからあふれて、歯ぐきにかかってしまいます。
ホワイトニングの薬剤は、基本的に安全性は高いのですが、歯ぐきにつくと、歯ぐきが炎症を起こして、痛みを感じるようになります。
つまり、自分自身で適切に管理して使わなければいけないというデメリットがあるわけです。
ムラが出ることもある
ホワイトニングをする前の歯みがきをおろそかにしたり、ホワイトニングの薬剤を適量注入したりしなければ、歯を均一に白くできず、歯にムラが生まれるリスクがあります。
ホームホワイトニングをおすすめする人
ホームホワイトニングは、どのような人におすすめのホワイトニングなのでしょうか。
定期的に通院しにくい人
マウスピースを作成する初めの段階を除き、定期的に歯科医院に通うことなく、自宅でホワイトニングできるので、仕事や学校などで忙しい方に適した方法です。
効果を長持ちさせたい人
ホームホワイトニングは、歯の内側から歯を漂白して白くしていきます。
そのため、白くする野路時間がかかりますが、一度白くなった歯は後戻りを起こしにくいという利点があります。
急いで歯を白くすることを希望せず、ホワイトニングの効果を長続きさせたいと考えている人におすすめのホワイトニングです。
自分のペースでしたい人
ホームホワイトニングは、自分で行なうホワイトニングです。
ご自身の好きな時間に、自分のペースで行なえるのが特徴です。
自分のペースで、あわてず着実にホワイトニングをしたいと思っている人にも適しています。
ホームホワイトニングが適さない人
また、ホームホワイトニングが適さない人もいます。
妊娠中や授乳中の人
過酸化水素も過酸化尿素も体内で生成と分解を繰り返している物質です。
しかも、どちらも歯の表面に作用させますが、直接飲み込んだりして体内に取り込む薬剤ではありません。
ですから、基本的に安全なのですが、妊娠中や授乳中の方は大事をとって、落ち着くまでの間はホワイトニングを延期することが勧められています。
無カタラーゼ症の人
カタラーゼとは、過酸化水素を分解するために必要な酵素のことです。
無カタラーゼ症の人は、カタラーゼを持っていないために過酸化水素を分解できません。
ホームホワイトニングで過酸化尿素を作用させると、過酸化尿素は過酸化水素に変化し、過酸化水素の働きで、歯を白くします。
カタラーゼがないと、生み出された過酸化水素を分解できないため、無カタラーゼ症の人はホワイトニングを受けられないということになります。
むし歯や歯周病の人
むし歯や歯周病を起こしている場合は、ホワイトニングに先立って、そちらの治療から行なわなくてはなりません。
ホワイトニングの薬剤にアレルギーのある人
ホワイトニングの薬剤にアレルギー反応を起こす人は、ホワイトニングを受けることでアナフィラキシーショックという生死に関わるショック状態に陥る可能性があるので、ホワイトニングはできません。
知覚過敏を起こしたら
もし、ホームホワイトニングをしている時に、知覚過敏の症状が現れた場合、どのようにすればいいのでしょうか。
知覚過敏に効く歯みがき剤
歯みがき剤の中には、知覚過敏に効果をうたっている製品があります。
そういった歯みがき剤には、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムが薬効成分として配合されています。
硝酸カリウムには、歯の神経をホワイトニングの薬剤などの刺激から守る働きがあります。
乳酸アルミニウムには、ホワイトニングの薬剤が歯の神経にしみ込んでいかないようにする効果があります。
硝酸カリウムと乳酸アルミニウムの配合された歯みがき粉を使っていただくのも、知覚過敏に対する有効な対策のひとつです。
ホワイトニングの間隔をあける
ホームホワイトニングは、基本的には毎日するものなのですが、知覚過敏を感じた方の場合、ホワイトニングの間隔を少し延ばしてみると改善してくることがあります。
間隔をあけてみるのも、効果的な知覚過敏対策のひとつです。
使用する薬剤の濃度を下げる
ホワイトニングの薬剤を、濃度の低いタイプにかえてみるのも、知覚過敏対策に有効です。
歯科医院を受診する
知覚過敏だと思っていても、実はその痛みの原因がむし歯だったということもあります。
ですから、安易に知覚過敏だと考えずに、歯科医院を受診して、診察してもらうことも大切です。
まとめ
ホームホワイトニングは、自宅でできるホワイトニングです。
マウスピースを作る初期段階だけは歯科医院に通わなくてはなりませんが、その後はほとんど通院する必要がありません。
効果が出るのに時間がかかるのですが、一度白くなった場合、後戻りを起こしにくい上に、白さも透明感のある自然な白さに仕上がるというメリットがあります。
自宅でも手軽にできるホワイトニングですので、忙しい方にもおすすめです。
ホワイトニングを考えている方は、ぜひホームホワイトニングを検討していただければと思います。