ホワイトニング中に知覚過敏、どうする?知覚過敏対策を徹底解説

ホワイトニングは、基本的に安全性の高い処置です。

だからと言って、全く不快症状が生じないかといえば、そんなことはなく、知覚過敏という症状を引き起こすことがあります。

どんなに注意してやっていても生じる可能性のある知覚過敏。

今回は、そんな知覚過敏の原因や対策を紹介します。

これからホワイトニングを受ける人はぜひ参考にしてください。

ホワイトニングと知覚過敏

現在、厚生労働省から日本で使用が認可されているホワイトニングの薬剤には、基本的に歯をいためるような成分は含まれていません。

しかし、ホワイトニングをしていると、歯に痛みを感じることがあります。いわゆる知覚過敏です。

ホワイトニングの薬剤は基本的に安全とされているのに、ホワイトニングを受けることで、どうして知覚過敏のような症状が現れるのでしょうか。

まずは、ホワイトニングによって知覚過敏が起こる原因と、その症状からみていきましょう。

知覚過敏が起こる原因

ホワイトニングを受けた後に、どうして知覚過敏を生じるのでしょうか。その原因は、ホワイトニングで使用した薬剤にあります。

歯は基本的に象牙質でできており、その外側を骨よりも硬いエナメル質で覆うことで、柔らかい象牙質を保護するようになっています。

象牙質の中心部には、歯の神経である歯髄があり、そこにつながるように象牙細管という細い管が象牙質の内部に無数に走っています。

ホワイトニングを受けることで、ホワイトニングの薬剤がエナメル質や象牙質に浸透していきます。一部は、象牙細管を通して歯髄に到達し、歯髄を刺激します

これが原因で知覚過敏症状を引き起こすのです。

知覚過敏の症状

ホワイトニングによる知覚過敏の症状は、通常の知覚過敏の症状とは少し異なります

痛みの感じ方ですが、冷たい風や冷たい飲み物などの刺激によって、歯がずきずきと痛む場合がほとんどです。

痛み止めを使わないと辛いというほどの痛さになることは、一般的に稀です。

また、その症状の多くは一過性で、24時間も経たないうちに消失します。

ホワイトニングの間隔を延ばしたり、薬剤の濃度を薄めたりするだけでも、自然に改善して、知覚過敏を感じにくくなることも珍しくありません。

薬剤の濃度と知覚過敏の関係

ホワイトニングによる知覚過敏の発生頻度は、個人差が大きく、感じる人もいれば、全く感じないという人もいます。

しかしながら、ホワイトニングの薬剤の濃度が高い場合は、ほとんどの人に発生します。

なお、薬剤の濃度が中程度であれば70〜80%、低濃度であれば50%前後と、濃度が高くなればなるほど、知覚過敏が発生する可能性が高くなっていきます。

ホワイトニングの薬剤と知覚過敏には相関関係がありますので、知覚過敏を認めた場合は、薬剤の濃度を下げることもあります。

知覚過敏が出たときの対処法

知覚過敏の症状が現れた時、どのようにすればいいのでしょうか。ご自身でできるセルフケアと、歯科医院での対応に分けて解説します。

ご自宅でご自身でできる知覚過敏への対処法としては、歯みがき剤やホワイトニングの間隔の調整などがあります。

セルフケアによる対処法

セルフケアの場合、歯科医院にいかずとも自分でできるので手軽さが特徴です。

忙しく歯科医院に通う余裕がない人はセルフケアから始めてみましょう。

歯みがき剤によるケア

歯みがき剤の中には、知覚過敏に効果のある成分を含んだ歯みがき剤があります。

このような歯みがき剤を使うことで、知覚過敏を改善させられる可能性があります。

知覚過敏に効果のある薬効成分

ホワイトニングによる知覚過敏に効果があると考えられる薬効成分が、「硝酸カリウム」と「乳酸アルミニウム」です。

硝酸カリウムには、歯の神経をホワイトニングの薬剤による刺激から保護する作用があります。

乳酸アルミニウムには、象牙細管を封鎖して、ホワイトニングの薬剤が浸透しにくくする作用があります。

これらの薬効成分の含まれる歯みがき剤を選ぶといいでしょう。

知覚過敏用の歯みがき剤の一例

知覚過敏用の歯みがき剤は、いろいろな製品が発売されています。

一例として、『薬用シュミテクト』や『DENT システマ センシティブ』、『メルサージュ ヒスケア 』が挙げられます。

薬用シュミテクトは、海外では『Sensodyne(センソダイン)』という名称で販売されている歯みがき剤です。

硝酸カリウムやフッ素を配合して、歯の神経への刺激を軽減しています。

DENT.システマ センシティブや、メルサージュ ヒスケアは、硝酸カリウムと乳酸アルミニウムの両方の働きで、知覚過敏の改善を図っています。

ホワイトニングの間隔を延ばす

ホームホワイトニングの場合なら、ホワイトニングをする間隔を延ばしてみるのもひとつの対処法です。

ホワイトニングの薬剤が歯に浸透して、歯の神経を刺激することが原因となり起こります。

そこで、ホワイトニングの間隔を延ばすと、薬剤が歯の神経を刺激する頻度が減りますので、知覚過敏の症状を抑えることが出来ます。

ホワイトニングの薬剤の濃度を下げる

知覚過敏を起こしているけれど、ホワイトニングの間隔は延ばさずに、同じペースでしたいという方の場合は、ホームホワイトニングで使用している薬剤の濃度を下げてみてください。

低い濃度の薬剤に変更すると、歯の神経への刺激を減少させられますので、知覚過敏対策に有効です。

使用時間を短くする

ホームホワイトニングでは、ホワイトニングを行なう時間が規定されています。その時間を短くするのです。

そうすれば、薬剤の歯の神経への刺激を減らせますので、知覚過敏を起こしにくくなります。

ただし、当然ですが、ホワイトニングの効果も下がってしまいます。

歯科医院での治療法

歯科医院で診てもらう場合、まず診断がしっかりと確定されるというメリットがあります。

ホワイトニングによる知覚過敏でなく、むし歯が生じて歯が痛んでいる可能性もゼロではありませんから、診断してもらえる利点は大きいです。

また、知覚過敏抑制剤という専門の薬物治療をしてもらえるのも、歯科医院で診てもらうことのメリットです。

一方、歯科医院を受診しなければなりませんから、仕事や学校などで忙しい方にとっては、ハードルが高いといえるかもしれません。

知覚過敏抑制剤による治療

歯科医院では、知覚過敏抑制剤という薬剤を使った治療をすることがあります。知覚過敏抑制剤は、液状、もしくはジェル状を呈しています。

知覚過敏が現れている歯の表面をきれいに磨いた後、この薬剤を塗布します。知覚過敏抑制剤には、象牙細管を封鎖する効果があります。

この働きによって歯の神経にホワイトニングの薬剤が浸透しにくくなりますので、知覚過敏を改善できるのです。

なお、知覚過敏抑制剤は市販されていませんので、この薬剤を使って治したい時は、歯科医院を受診しなければなりません。

薬剤濃度を下げる

オフィスホワイトニングでは、過酸化水素が水と酸素に分解される過程で発生するフリーラジカルを利用して歯を白くします。

酸化チタンという物質には、光と反応することで、過酸化水素からのフリーラジカルの発生量を増やす働きがあります。

そこで、酸化チタンを触媒として利用することで、濃度を下げたホワイトニングの薬剤も開発されています。

薬剤の濃度を下げると、知覚過敏を起こしにくくなりますから、知覚過敏を認めた場合には、このような低い濃度の薬剤に切り替えることもあります。

まとめ

今回は、ホワイトニングの知覚過敏について解説しました。

基本的にホワイトニングに使われる薬剤は安全性が高く、歯をいためることはないのですが、ひとつだけ知覚過敏という不快な症状を発生させるおそれがあります。

もし、ホワイトニングをしている間に知覚過敏を感じるようなことがあれば、今回の記事を参考に対処してみて下さい。

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