
近年は歯の美容意識も高まり、歯のホワイトニングをする人が増えてきました。
その中でも、ホワイトニングをしたけれど「もっと白くしたい!」「また直ぐに再開したい!」という患者さんが多くいます。
しかし、「ホワイトニングのやりすぎは危険か?」「ホワイトニングは、頻繁に繰り返して良いか?」などと疑問を持っている方が多いのです。
そこで、ホワイトニングの悩みを解決できるように、やりすぎは危険かを説明していきます。
Contents
ホワイトニングのやりすぎは危険!
歯医者さんで行う、歯のホワイトニングは3種類あります。
- オフィスホワイトニング…歯医者さんに来院して行うホワイトニング
- ホームホワイトニング…自宅にてマウスピースを使って、自分で行うホワイトニング
- デュアルホワイトニング…オフィスホワイトニングと、ホームホワイトニングを合わせたホワイトニング
オフィスホワイトニングは歯科医院で行うので、やりすぎる心配は無いですが、ホームホワイトニングは自宅で自分で行うホワイトニングのため、やりすぎる心配があります。
ホワイトニングは、時間や回数が患者さんによって決まっているのです。
しかし中には、「もっと白くしたい!」「早く白くしたい!」という方もいて、時間や回数を守らない方もいるのが事実です。
では、時間や回数を守らない場合、どうなるか説明します。
- 歯に痛みが出て、知覚過敏を起こす(歯がしみる)
- 歯茎がしみる
- 酷い場合は、歯の神経に炎症を起こす
漂白中は多少歯がしみる事がありますが、歯科医師が指示した通りの時間と回数を守れば問題ありません。
もし、しみる場合は歯科医師が時間や回数を短くして、必ず調整してくれます。
自分勝手に、時間や回数を増やしてホワイトニングをやりすぎると、歯に痛みが出たり神経に炎症が起きて、最悪の場合には歯の神経が死んでしまう事もあります。
くれぐれも、勝手な判断でホワイトニングのやりすぎには注意しましょう。
ホワイトニングは繰り返しても良いの?
ホワイトニングが終わった後に、もっと白くしたくて再開する場合は、どうしたら良いか疑問ですよね?
ホワイトニングは、約半年から1年くらいで後戻りします。後戻りした場合は繰り返しても、歯には問題はありません。
ホワイトニングを繰り返す事で、歯の白さをキープできます。
危険なのは、歯科医師から指示されたホワイトニングの時間と回数を守らない事です。
ホームホワイトニングの良い点は、1度マウスピースを作製すれば、また再開できる事です。
筆者の私もホームホワイトニング経験者で、「ちょっと後戻りしてきたな。もう少し白くしたいな。」と思う時は、ホームホワイトニングを直ぐに再開します。
この時大切なのは、歯科医師の指示をしっかりと守り、ホワイトニング中も定期的に来院して、白さをチェックする事です。
ホームホワイトニングは、徐々に歯が白くなるので、、白さの加減が分からなくなり感覚が麻痺してしまいます。
漂白前よりも十分に白くなっているのに、もっと白くしたいと思ってしまうのです。
ホワイトニング中は定期的に来院する事で、ホワイトニング開始前とどれだけ白くなったか比較する事ができます。
ホワイトニングは何度でも再開できますが、痛みが出た場合は時間を加減したり、お休みする場合もあるので注意してください。
ホワイトニングで必ず守ること
ホワイトニングは注意事項があり、守る事で安全にホワイトニングができます。
注意事項は以下のとおり。
- 虫歯や歯に亀裂がある場合は治療を優先…直接象牙質に刺激が伝わり、痛みの原因に繋がります。(かなり痛い)
- 酸の強い飲食物は控える…ホワイトニングの薬液によって、一時的にぺりクルという歯の表面の膜が剥がれます。 そのため歯が溶けやすくなるので、24時間は控えましょう。
- 色の濃い物を24時間控える…ホワイトニング効果を出すため、色の濃い物は24時間控えます。 できたらホワイトニング期間中は、あまり口にしない方が良いでしょう。
- 時間と回数を守る…歯科医師の指示をしっかり守る事で、歯を傷めず痛みも無くホワイトニングができます。
- 妊娠中・授乳中はホワイトニングはできません…安全性が保証されていないため避けましょう。
このように、注意事項を守らないと痛みが出たり、ホワイトニングが上手くいかない原因に繋がります。
自己判断で、ホワイトニングをやりすぎる事のないように心掛けましょう。
ホワイトニングでトラブルが起きた時の対処法は?
ホワイトニングでは、時間や回数・薬量を守らない事で、歯や歯茎にダメージを与える事があります。
ホワイトニングの注意事項を、守らないでやりすぎは危険です。
もし痛みや知覚過敏が出た場合は、次の対処をして下さい。
- 一度中断して虫歯や亀裂が無いか、歯医者さんで確認してもらう
- 歯科医師に相談して、ホワイトニング時間と回数を変更
トラブルが起きた場合は、自己判断せず必ず歯医者さんへ、行くようにしましょう。
ホワイトニングの期間はかかるかもしれませんが、少ない時間と回数でゆっくりと進める事も可能です。
また痛みが出た場合も、2~3日ホワイトニングをお休みすれば、自然と痛みが消えるはずです。
ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングやデュアルホワイトニングに比べて、白くなるまで時間がかかります。
ホワイトニングの特徴を理解して、納得した上で焦らず行いましょう。
ホワイトニングの正しい方法
ホワイトニングは大きく分けて、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・デュアルホワイトニングと3種類ありますが、中でもホームホワイトニングは自宅で行うので、やりすぎないように注意が必要です。
ホームホワイトニングの正しい方法は以下。
- ビフォーアフターを比較できるように、歯医者さんでホワイトニング開始前の歯の色を記録
- 歯のクリーニングとマウスピースを作成
- マウスピースが完成したら、ホワイトニングを自宅で開始
- 指定された時間と期間を守り、ホワイトニングを行う
- 開始から2週間後には、必ずメンテナンス
- メンテナンス後に現状をみて、ホワイトニングの継続と時間・期間を決める
このように、歯科医師からの指示通り正しい方法でホワイトニングをしなければ、やりすぎによるトラブルの元になります。
歯医者さんがお勧めする、ホワイトニングの白さは?
歯の白さは、人種によって違いがあります。
日本人はエナメル質が薄いため、中の象牙質の色が透けて見え、黄色味がっかた白さの歯です。
それに比べて、欧米人は真白な歯をしているので、憧れる方も多いでしょう。
しかし不思議なもので、黄色人種の日本人が真っ白な歯にしても、不自然さを感じてしまいます。
逆に欧米人は、真っ白な歯があるのでとても良く似合います。
私もこれについては、好みがあり正しいとは言い切れませんが、歯科医師と日本人が似合う歯の白さについて話した時、少し黄色味がかった優しい白さが合うのではないかという結論になりました。
これも好みですから、自分がなりたい白さまでホワイトニングを続けるのが良いかと思いますが、ホワイトニングにも限界があります。
元々の歯の色よりは、間違えなく白くできますが不自然なほど真っ白にはできないのです。
テレビで見る不自然な真っ白な歯の芸能人がいたら、それはホワイトニングではなく、歯を削ってセラミックを被せているのです。
ホワイトニングには限界があるので、時間と回数を守り正しい方法で、やりすぎないように心掛けましょう。
まとめ
歯のホワイトニングは、近年関心も増えていますが、トラブルも増えていると聞きます。
歯医者さんで行うホワイトニングは、方法と時間を守ればトラブルもなく、また何かあっても直ぐに対処してくれます。
ホワイトニングの約束と注意事項を守らず、やりすぎてしまっては、歯と歯茎を傷める原因となるので注意して下さい。
ホワイトニングは後戻りするので、気になれば歯科医師の指示の元で、何度でも再開できます。
しかし、繰り返して行う時痛みが出れば、少しの間は休憩しましょう。
もしかしたら、神経が過敏になっている証拠かもしれません。