
口内炎がお口の中にできると、痛みや違和感があり、とても辛いですよね。
痛み自体は小さいですが、人と話す時も、食事する時も小さな痛みがあるのはストレスになります。
口内炎を素早く治すにはどうすれば良いでしょうか。
今回は、口内炎の治し方について詳しく解説します。
Contents
口内炎の種類と原因
口内炎は、口の中の粘膜に起こる炎症の総称です。
できやすい場所は、唇・頬粘膜・舌・歯肉などです。
口内炎には、大きく以下4つの種類があります。
- アフタ性口内炎
- カタル性口内炎
- ウイルス性口内炎
- ニコチン性口内炎
最初に、口内炎の種類と原因について簡単に解説したいと思います。
アフタ性口内炎
最も多く見られる一般的な口内炎です。
赤く縁取られた2mm〜10mm程度の白い潰瘍ができます。
原因ははっきりわかっていませんがストレスや睡眠不足、免疫力の低下、ビタミンなどの栄養不足が要因だと考えられています。
カタル性口内炎
外傷や熱傷などの物理的刺激によって起こる口内炎です。
入れ歯や矯正装置が粘膜に当たってできた傷や、頰の内側を噛んでしまった事による傷、熱湯や薬品による刺激が原因となります。
ウイルス性口内炎
ガンジダ菌や単純性ヘルペスウイルスによって起こる口内炎です。
粘膜に小さな水ぶくれができて、破れると潰瘍になります。
口内炎は多数できる事が多く、痛みが強くなります。また、発熱や倦怠感を伴う場合もあります。
ニコチン性口内炎
喫煙による刺激や、口の中の乾燥、唾液量の減少などによって起こる口内炎です。
舌に白い斑点ができたり、上顎に赤い斑点ができます。
口内炎の治し方
最も一般的なアフタ性口内炎は、放っておいても通常1〜2週間で治癒します。
できるだけ早く治すには、歯医者を受診する方法と、自分で口腔内環境を整える方法があります。
歯医者を受診する方法
歯医者で行う口内炎の治療には、主に薬物療法とレーザー治療が挙げられます。
放っておいても口内炎は治癒しますが、辛くて一刻も早く治したい場合には、歯医者を受診するのがオススメです。
また、入れ歯や矯正装置などが刺激になっている場合には、刺激を取り除く必要があるので、早めに受診するようにしましょう。
薬物療法
殺菌・消毒・抗炎症作用のある軟膏を塗布します。
お口の中は唾液も流れているので、薬剤が流れやすくなっています。塗布後30分程度は、飲食を控えなるべく触らないようにしましょう。
自宅でも使える軟膏を処方してもらう事もできます。
レーザー治療
殺菌・消炎鎮痛・組織の活性化などの作用がある歯科用レーザーを照射する方法です。
痛みが軽減され、治癒を早める事ができます。
ただし、レーザー治療は、保険適用外となるので、通常の治療よりも高額になります。
価格設定は、歯科医院ごとに異なるので、事前に確認すると安心です。
入れ歯や矯正装置の調整
入れ歯や矯正装置が当たり、カタル性口内炎の原因になっている場合には、まずは原因を取り除く事が必要です。
粘膜に当たる箇所を削るなどして調整します。原因を取り除かない限り、口内炎を繰り返してしまいます。
自分で治癒を促す方法
口内炎は、ストレスや睡眠不足、免疫力の低下、ビタミンなどの栄養不足が要因となって発症します。
要因となっているこれらの生活環境を見直すことで、治癒を促します。
即効性はありませんが、自然に治るのを待つよりも、早く改善できるでしょう。
休養と患部の安静
睡眠不足やストレスの溜まる生活は、免疫力を低下させます。休養を心がけましょう。
また、口内炎は炎症の一種ですので、患部を温めると、血流が良くなり治りが悪くなる事があります。
長時間の入浴や過度の飲酒は避けましょう。
バランスの良い食事
いずれかの栄養素が欠けたら口内炎になるなどという事は、はっきりわかっていません。
ビタミンをはじめとし、バランスの良い食事を摂る事が大切です。
口の中を清潔にする
口の中を不潔にしていると、細菌が繁殖し、治りが遅くなる事や、悪化する事があります。
口内炎ができたら、清潔にする事を心がけ、丁寧に歯磨きを行いましょう。
うがいも効果的ですが、刺激の強いマウスウォッシュは、患部の刺激になるのでやめましょう。
ウイルス性口内炎・ニコチン性口内炎の対処法
ウイルス性口内炎
ウイルス性口内炎の場合、口内炎は一つの症状であり、他にも発熱などが起きている可能性があります。
多数の口内炎ができているなど、ウイルス性口内炎が疑われる場合には、歯科医院ではなく内科を受診し、抗ウイルス薬の処方など適切な処置を受けまそう。
ニコチン性口内炎
ニコチン性口内炎は、喫煙習慣が原因になっています。
禁煙をすれば、数週間で元の粘膜に戻ります。ニコチン性口内炎は、口腔がんの発生につながる懸念があります。
ニコチン性口内炎を繰り返している場合には、禁煙を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
口内炎の多くは、放っておいても1〜2週間で自然に治ります。
しかし、大きな口内炎などで辛い場合には、歯医者で治療を受けるのも方法の一つです。薬物療法やレーザー治療により、自然治癒を待つよりも早く治る事が期待できます。
また、なかなか口内炎が治らない場合や、口内炎を繰り返している場合には、別の病気が潜んでいる可能性があります。
一度歯医者を受診して、口内炎の状態を診てもらうようにしましょう。