
ホワイトニングの施術方法の中でも、自宅で行う「ホームホワイトニング」が人気です。
実際に歯が白くなったと効果を感じる方が多くいる中で、あまり効果を感じられなかったという声も少なくありません。
というのも、歯科医師や歯科衛生士が施術を行う「オフィスホワイトニング」と違い、ホームホワイトニングは自分で薬剤を流し込み装着しなければいけないからです。
これはホームホワイトニングだけでなく、市販で売っているホワイトニングキットでも同じように悩む方がいます。
今回はホームホワイトニングや市販のキットで必要となるトレー(マウスピース)で、ちゃんと効果を得られる使い方を詳しくご紹介していきます。
Contents
ホームホワイトニングの始め方
ホームホワイトニングは歯科医院で専用のトレーを作ってもらい、自身で薬剤をトレーに流しこみ一定時間装着することでホワイトニング効果を得る方法です。
専用トレーは1日で作られるわけではなく、型取りをした後に歯科医師又は歯科技工士が作ります。
医院によってできあがる日は様々ですが数日~1週間前後は見ておくといいでしょう。
1度トレーを作ると、ホワイトニングが完全に終わっても、またやりたいと思ったときに薬剤を買い足すだけで再開することができます(お口の中に変化がなければトレーを使い続けることができます)
忙しく中々ホワイトニングの通院が難しい方には便利な施術方法となっています。
また、一般の方でも扱えるように薬剤の濃度は低いのでリスクが少ないこととオフィスホワイトニングに比べると価格が安いのも魅力的です。
効果はじわじわと日数をかけ白くしていき、ホワイトニング終了までには4週間~1か月弱を目安としています。
自宅で上手にホワイトニングする方法
ホームホワイトニングする場合には、以下のことを守ることで安全で正確に効果を発揮することができます。
またコツを掴むことで簡単で楽にホワイトニングをすることができます!
- 装着時間を守る
- 薬剤はつけすぎない
- 施術後は口をゆすぐ
- すぐに食事をしない
装着時間を守る
1日2時間以上、歯科医院やホワイトニングキットの装着時間は差があります。
ある程度リラックスでき、お口を使わない時間を決めて装着時間を確保しましょう。
薬剤はつけすぎない
「薬をいっぱいつけたら早く白くなるのでは?」と思い薬剤をついつい多めに流し込んでしまいがちなのですがこれはNG。
薬剤を多くつけてもトレーから溢れるか、唾液が混じり効果が半減してしまいます。
歯の大きさにもよるのですが、米粒くらいの量をトレーにのせて装着しても十分に広がります。
溢れるとその分薬剤が無駄になりもったいないので、少しづつのせることが大切です。
施術後は口をゆすぐ
ホームホワイトニングで使用する薬剤のほとんどが、歯の表面に長くとどまれるようにジェルタイプになっています。
そのため施術後は口をきれいにゆすぎ、場合によっては歯ブラシで軽く磨き薬剤を除去する必要があります。
薬剤が残っていると、そこに汚れがたまってしまう可能性があります。
すぐに食事をしない
施術直後は歯の表面が弱くなっています。
着色しやすい飲食物で色がしみこみやすくなっているので3時間~6時間は空けてから飲食するようにしましょう。
市販のホワイトニングキットの場合は、30分~1時間程度は飲食は避けましょう。
個人トレーのメリット
ホームホワイトニングには個人トレー(自身専用のトレー)を使います。
既成のトレーを使ってもホワイトニングを行うことはできるのですが、個人トレーを使うことで以下のようなメリットがあります。
- 自分の歯列にフィットする
- 歯に変化がなければずっと使うことができる
- アフターケアをしてもらえる
- 他の用途にも使うことができる
自分の歯列にフィットする
被せ物などを作る際に必ず必要なのが型取りの工程です。
一人一人口の中は違いますので、専用のトレーを作って使うことでしっかりとフィットするので薬剤をのせたときにしっかりと広がります。
歯に変化がなければずっと使うことができる
ホームホワイトニングの場合、薬剤を買い足すことでホワイトニングを続けることができます。
1度施術が終わってからも治療をしたり、歯列の変化がなければ使い続けることができるのでまた施術をしたいときに使えるのです。
アフターケアをしてもらえる
何らかの理由でトレーに問題が生じた時に、歯科医院で治してもらえる場合があります。
また、歯科医院によっては作ってからすぐの問題で再度作り直さなければいけない場合に無償で治してくれる場合もあります。
他の用途にも使うことができる
トレーを作るための素材には柔らかいものから硬いものまで様々種類があります。
矯正するためのものや、歯ぎしり防止に使うものなど…
歯科医院によってはホワイトニング以外にも使えるようにトレーの厚みを変えてくれる場合があります。
ホワイトニング用のトレーの多くは柔らかく薄い素材なのですが、例えば歯ぎしり防止のためにナイトガード(歯ぎしり防止装置)にも対応できる素材にしてくれることもあります。
※個人トレーのデメリット
トレーはきっちりと装着できるように余裕がなく作られています。
そのため、薬剤の量を調整しないとトレーからはみ出してしまい口の中に流れる量の方が多くなってしまう場合があります。
また個人トレーは使い終わった後に必ず洗って乾かさなくてはいけません。
その際に歯の形に細かく再現されているので、施術時間を終えた後に薬剤がトレー内の歯の溝や歯と歯の間に残りなかなか完全に洗い流すのが難しいです。
ブラシなどを使って洗浄しないと、不潔なトレーを使わなくてはいけないので掃除をきちっと行いましょう。
市販トレーのメリット
個人トレーと違い既製品の市販トレーにもメリットがあります。
- 適応年齢であれば誰でも使うことができる
- 安価で手に入れることができる
- 継続しやすい
- 掃除しやすい
適応年齢であれば誰でも使うことができる
市販のトレーは誰にでも合うように基本の歯列に作られています。
型を取っているわけではないので、歯のくぼみなどがないので永久歯が揃っていれば誰でも使うことが可能です。
安価で手に入れることができる/継続しやすい
個人トレーを作る際に、約10000円~30000円と医院によって差はありますが金額がかかります。
それに薬剤の金額がかかるので決して安くはありません。
ホワイトニングキットなどの市販のホワイトニング材料の平均相場は7000円前後と、市販のものの方が安く手に入れることができます。
また最近では昔に比べ、ホワイトニングキットはドラッグストアなどでも簡単に手に入れることができるようになりました。
始めたいときにすぐに購入できて、再開したいときにすぐに始めやすいので気軽に継続できるかと思います。
掃除しやすい
個人トレーのデメリットでお話ししたのですが、市販のトレーは凹凸などがないので掃除がしやすく常に清潔な状態で使うことができます。
※市販トレーのデメリット
フィットする個人トレーと違い、ある程度誰でも合うように作られている既製トレーは装着しやすいものの、唾液が入りやすかったり薬剤が流れることも考えられます。
実際歯の表面にどれだけ薬剤が留まることができるのか不安な部分があります。
そして市販のトレーを買ってみて、いざ口の中に装着しようと思ったときに大きすぎて入らない…!なんてことも。
無理に口の中に入れようとすると口角を傷つけたり、異物感で嘔吐反射(嗚咽しやすく嘔吐する場合もある反応のこと)が起きやすくなる可能性もあるので注意が必要です。
まとめ
今回はホームホワイトニングで必要な「トレー」についてお話していきました。
薬剤をつけすぎると、溢れてしまい歯の表面に留まる量が減ってしまいます。
ついつい多くつけすぎてしまうのですが、薬剤の量を加減し装着時間を守ることで効果を実感できるでしょう。