
歯は年齢問わず着色していきます。
特に高校生になると不規則な生活が増えたり、生活リズムがバイトなどで変わってくると食事する時間にも変化が出て歯肉炎や虫歯になりやすいと言われています。
なので思春期はお口の健康を考えてあげる必要があります。
そして、筆者が歯科衛生士としてよく相談を受けるのが「子供の歯の黄ばみをなんとかしたい」という親御さんからの相談です。
今回は高校生の歯の黄ばみを解決する方法や、ホワイトニング施術が可能かどうかなどを詳しくご紹介していきたいと思います。
Contents
高校生の生活習慣と歯の関係
高校生は勉強・部活・アルバイト・遊び…やることが沢山あって、それがまた楽しい青春時代ですよね。
ただ、忙しい高校生のスケジュールはなかなかハードで実際自由に使える時間は平均187分と言われています。
その主な時間帯は「夜」が圧倒的に多く、就寝時間も24時以降と遅いということがわかっています。
規則正しい生活リズムに戻すのが1番なのですが、友達との会話やLINE、勉強などをしているとあっという間に時間は過ぎていきますよね。
ここで問題なのは夜の歯磨きについてです。
「高校生の3人に1人が夜食を食べた後に歯を磨かず寝てしまう」と、ある研究機関が発表しました。
さらにこの研究発表では深夜型の生活をしている人ほど歯磨きせずに寝ているようです。
食べ盛りの年齢でもある高校生の平均の食事頻度は1日4回と言われていて、ですが歯を磨く回数は2回ほど。
その間にお茶やジュースも飲むので口の中は常に脱灰を繰り返している状態です。
夜食後そのまま寝てしまうと、就寝時間中は口の中が乾燥するので細菌が活発に動き出し繁殖しやすい状態になります。
そのため虫歯になりやすかったり、歯肉炎を起こしたり着色が定着しやすい環境になってしまうのです。
歯科医院のホワイトニングはできるのか
高校生でも歯科医院でホワイトニングすることは可能です。
ですが金額が高いのと、成分が強い薬剤を使用することもあり親御さんの承諾書を求める歯科医院は少なくありません。
筆者が不安視するのは、高校生の歯は永久歯でもまだ完全に成長が止まっているわけではないということ。
歯科医院のホワイトニングで使われる薬剤は「過酸化水素」といって歯の漂白に有効な成分なのですが、高濃度を使えば歯を漂白する効果は大きいのですが刺激も強く、個人差はありますが知覚過敏症状が起きる場合があります。
なので過酸化水素を含んだ薬剤を使用するのは少し心配でもあります。
歯科医院を選ぶ際は、薬剤の影響などをきちんと説明してくれる歯科医院を選ぶことが大切です。
高校生でも気軽にできるホワイトニング方法
ホームホワイトニング
歯科医院には高濃度の薬剤で行う「オフィスホワイトニング」と低濃度で一般人でも取り扱える薬剤を使った「ホームホワイトニング」があります。
ホームホワイトニングの薬剤は「過酸化尿素」を使います。
濃度が低く施術中の成分反応で「過酸化水素」へと変化していきます。
低濃度の薬剤を使用するため知覚過敏症状がないのと、自宅で行うホワイトニング方法なので自分のペースで施術することができます。
価格は1万5000円~3万円と高校生の金額では高いかもしれませんが「オフィスホワイトニング」と比べると価格は安くなっています。
セルフホワイトニング
芸能人やモデルさんなども紹介していて、最近人気になっている「セルフホワイトニング」は取り扱っている店舗が増え身近になってきました。
ホワイトニング専門店や美容室など施術ができ年齢制限がないため高校生でも気軽にホワイトニングができます。
歯科医院でのホワイトニングと違い、価格が1回3,000円~5,000円と低料金でお店によっては「学生割引」を適用している場所もあります。
施術方法もとても簡単で気軽にホワイトニングができるので、気になる方は通いやすい場所を探してみてはいかがでしょうか。
市販の材料でホワイトニング
ドラッグストアやネットで気軽にホワイトニング関連商品が購入できます。
普段から着色汚れを除去できるよう、ホワイトニング歯磨き粉を使ってみたりホワイトニング効果のあるグッズを使ってみて効果を得ることも可能です。
- GC ルシェロ 歯みがきペースト
歯科医院でも取り扱っている所が多い、ホワイトニング効果のある歯磨き粉です。
通常の歯磨き粉に比べると少々価格が高いものの、高い効果を発揮して着色汚れを除去してくれます。
- 歯を白くするsu・po・n・ji
水を含ませて歯の表面を擦るだけで着色汚れが落ちていく優れものです。
持ち運びが便利なことと、気になるところの着色を簡単に落とすことができるのでオススメ商品です。
- コルゲートハイインパクトホワイト
海外製の歯磨き粉で「三日で歯が白くなる」というキャッチコピーがあります。
筆者も使ったことがありますが、歯が白くなったと実感することができたのでオススメです。
定期的に検診を活用しよう
学校では年に1回、歯科検診があると思います。
虫歯の有無などを検査するのですが、そこから歯科医院に行くことってなかなか少ないのではないかと思います。
虫歯の有無にかかわらず、歯は毎日使うものなので定期的に検診に行き口の中を見てもらうことが大切です。
ホワイトニングで歯を白くするのも良いのですが、定期検診ではクリーニングをしてくれる歯科医院は多く、歯石や着色汚れを除去してくれます。
また、普段の歯磨きで落とせていない汚れもクリーニングで落とせるので定期検診に行くことをオススメします。
まとめ
今回は高校生のホワイトニングについて紹介していきました。
ホワイトニングをするのもいいのですが、まずはクリーニングから始めそれでも着色が気になる場合はセルフホワイトニングをオススメします。
価格が安いことや通いやすいこと、高校生の着色は成人に比べると強固な着色は少ないのでセルフホワイトニングでも十分な効果を得られるかと思います。
是非、健康でキレイな歯を手に入れましょう!