ホワイトニングは「高い」というイメージがあると思います。実際料金を見てみると歯科医院によって金額に差があります。
またホワイトニングも歯科医院だけでなく、サロンで行えるセルフホワイトニングの普及もあり同じ「ホワイトニング」でも安価にできるようになってきています。
ではなぜ歯科医院のホワイトニングが高いのか、料金の相場はどれくらいなのか、セルフホワイトニングはどうして安いのかなど料金への疑問について詳しくご紹介していきます！
Contents
自費治療(自由診療)は何が基準か
整形外科や美容外科、歯科医院で特に多いのが「保険治療」と「自費治療(自由診療)」です。
保険治療はご存知の通り、保険証を持っていれば保険で負担になるので支払う金額が少なく済み治療を行うことができます。
それとは別に自費治療は治療費を全額自己負担になるため、1度の治療で多くのお金を支払わなければいけません。
では、そもそも「自費治療」は何が基準なのかご存知ですか？
まずは歯科医院での「保険治療」と「自費治療」の基準を紹介していきたいと思います。
歯科医院の保険治療
保険治療は、国が定めた範囲の中で治療方法や材料・薬剤を使って治療をさします。
歯の1番の役割は「噛むこと」なので、保険治療では歯の機能を重視し「最低限噛めるようにする」ことを目標に治療方法や材料・薬剤や処方するお薬にも制限があります。
歯科医院の自費治療
自費治療は、薬剤の細かな濃度の規制があるものの基本的には治療方法や材料・薬剤に制限がありません。
歯科医院で自費治療をすすめられると「高い治療でお金を儲けようと…」と思われる方もいるかもしれませんが、そうではありません。
自費治療の目的は以下。
- 快適に噛める
- 使い心地がよい
- 被せ物や入れ歯を長持ちさせる
- 見た目がよい
- 健康である
保険治療での「最低限噛めるようにする」のではなく、長く付き合う歯だからこそ「よりよいものを提供する」ということで自費治療が設けられています。
ただし、自費治療は制限がない分、基本は同じでも使う薬剤や治療方法はそれぞれの歯科医院によって変わります。
なので「自由診療」として料金に差があるのです。
歯科医院の場合「審美治療」「矯正治療」「先端歯科治療」はほぼ100％自費治療となり保険治療と比べると金額は高額になってしまいます。
歯科医院でのホワイトニングが高い理由
ホワイトニングは自費治療の中の「審美治療」に位置付けられ、見た目のキレイさを保つための処置です。
歯科医院で取り扱うホワイトニングの薬剤は「過酸化水素」が含まれています。
濃度が濃いほどホワイトニング効果を発揮することができるのですが、過酸化水素は「オキシドール」として消毒などに使えるため濃度をかなり低くして市販でも売られています。
ですが、ホワイトニングは上記のように高濃度のものを使うので歯科医師や歯科衛生士など資格を持っていないと取り扱うことができません。
そしてただ歯の表面に塗って白くするわけではなく、事前のカウンセリングや必要な歯の処置、施術を開始しても歯の表面以外には薬剤をつけない等、技術が必要になってきます。
そのため歯科医院のホワイトニングの金額は高くなってしまいます。
ホワイトニングの施術場所の違いで料金が変わる
今までホワイトニングは歯科医院でしか施術することができませんでした。
ですが最近では気軽に安価でできるように、薬剤成分などを変えて一般でも取り扱えるよう美容サロンでも行える「セルフホワイトニング」が普及してきました。
歯科医院で行うホワイトニングも施術方法の違いで金額は様々です。
歯科医院のオフィスホワイトニング
高濃度の薬剤を使い「即効性」があるオフィスホワイトニングは歯科医師や歯科衛生士が施術を行います。
料金相場は15,000円～30,000円です。
歯科医院のホームホワイトニング
歯科医院で個人の歯に合った専用のトレーを作ります。
専用トレーを作るのに料金が発生し、相場は15,000円～40,000円です。
トレーを作るのに素材にも色々な種類があるので金額に差が生じます。
そして自宅でトレーに薬剤を流し込みますので薬剤の料金が発生し、相場は1週間分で5,000円前後となっています。
ホームホワイトニングは1度トレーを作るとお口の中の状態が変わらない限り使い続けることができます。
なので施術が終わってもトレーが使えるのであれば、薬剤を買い足すだけでホワイトニングをすることができます。
歯科医院のデュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは上記のオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを合わせた施術方法です。
「より白く」「即効性」「持続性」を考えた効果的な施術方法になっています。
そのため金額も高額で相場は50,000円～80,000円となっていて「高くてもより良い効果を発揮したい」と思う方には人気の施術です。
美容サロン等のセルフホワイトニング
薬剤の主成分は「酸化チタン」といって、食品や化粧品にも含まれる成分で取り扱いに規制がありません。
そのため歯科医師や歯科衛生士じゃなくても取り扱うことができるので美容室やエステサロンでもホワイトニングができるようになりました。
ですが、口の中を触る行為は「医療行為」なのでサロンでのホワイトニングは自分自身で行う「セルフホワイトニング」と言う形で提供しています。
価格相場は3,000円～5,000円前後と歯科医院のホワイトニング料金と比べると安く、学生さんでも気軽にできる料金設定になっています。
歯科医院の歯の表面に塗る薬剤はなく、吹きかける薬剤なので簡単にホワイトニングをすることができます。
ホワイトニングは料金が高いほど効果があるのか
効果の感じ方はあくまでも個人差があります。
ですが歯科医院で取り扱う薬剤は濃度が高い分、効果も発揮されやすく「歯が白くなった」と実感する方も多くいます。
セルフホワイトニングは「永久歯に生え変わったときの白さに戻す」ことが目的なので、オフィスホワイトニングのような「真っ白」というイメージよりは「自然な白さ」が理想とされています。
どの施術を選ぶのがオススメか
ここまで読んでいただき、どの施術がいいのか迷う方もいるかと思います。
筆者としては「ホワイトニングってどんなものかなぁ」と思っている方は1番料金設定の低いセルフホワイトニングから始めることをオススメします。
1度やって「もっと白くしたい」と思えば歯科医院のホワイトニング施術を受けることもできますし、満足だと思えば定期的にセルフホワイトニングに通って施術してもいいと思います。
最初から「真っ白にしたい」と思えば歯科医院での施術をしても効果を実感できるかと思います。
まとめ
今回はホワイトニングが何故高いのか、料金相場や施術方法での金額の違いを紹介していきました。
「理想の歯の白さ」を手に入れるためのホワイトニングは、歯を削らなくてもできるので取り組みやすい施術方法だと思います。
「審美治療」の中には一部を紹介すると、歯を削ってセラミックと言われる素材を使って被せて歯を白く見せる方法や、つけ爪のように歯の表面に白く見せる素材を貼り付ける方法などホワイトング以外にも歯を白くすることができます。
歯の色で悩んでいる方は、ホワイトニングの施術選びやその他の治療方法も考えられるので検討してみるのもいいかもしれません。
