
近ごろ注目されている「ポリリン酸」皆さんはご存知ですか?
歯磨き粉にも含まれている商品が増え「ポリリン酸配合」とパッケージに大きく書かれていたりして文字だけでも見たことがある方もいるかと思います。
でも実際どのように歯に作用するのか知らない方も多いのでは?と思い、今回はポリリン酸について調べてみました。
ポリリン酸の効果や、最近ではホワイトニングにも使われている「分割ポリリン酸」についてなどどのように歯に作用するか紹介していきたいと思います。
Contents
ポリリン酸の効果について
最近注目されるようになったポリリン酸ですが実は色んな生物、もちろん私たちの細胞の中にも存在している分子です。
分子と言われると難しく感じるかもしれませんが、とある研究者の発表で生体の組織再生を促す有効な物質だということが解明されています。
ポリリン酸は分子が繋がって存在していてその長さで、働き方が違うということがわかっています。
今回は歯に関係する効果のみ紹介します。
- 長い分子⇒抗菌効果
- 中間分子⇒細胞増殖効果/コラーゲン増産/歯周組織生成促進
- 短い分子⇒ステイン除去/沈着防止効果
特に短い分子の場合、歯石沈着予防効果やヤニなどの強い着色除去効果、そして歯の表面をコーティングする作用があるので歯磨き粉などに使われることはとても効果があることなのです。
ポリリンホワイトニングの特徴を紹介
最近新たに登場した「ポリリンホワイトニング」が注目されています。
先述したように、ポリリンホワイトニングではポリリン酸の中の「短い分子」がホワイトニングに有効だと考えられ薬剤に使用されています。
それと従来のホワイトニング薬剤の成分「過酸化水素」を組み合わせホワイトニングを行います。
ポリリンホワイトニングの特徴は以下の通りです。
- ほぼ痛みがない(個人差はあります)
- 透明感のある自然な白さ
- 白さが持続する
- エナメル質の保護
- 施術後の飲食制限がない
ほぼ痛みがない
従来のホワイトニングは、お肌のピーリングのように歯の表面に薬剤をつけることで歯の表面を酸で薄く溶かすことにより、着色汚れを分解し白くしていきます。
この時に、歯の状態やもともとの歯質の弱さも関係し一時的に知覚過敏が生じます。
ポリリンホワイトニングの場合、着色汚れを分解するのと同時にポリリン酸の効果の1つである「歯のコーティング」も行われるので歯の表面が保護されます。
これにより痛みを伴わずホワイトニングすることができるのです。
痛みの感じ方は個人差があるので「絶対」とは言い切れませんが、痛みの軽減はホワイトニングを受けるうえで安心できます。
透明感のある自然な白さ/白さが持続する
歯が白いことで清潔感や見た目のキレイさも保たれ、ホワイトニングは印象を明るくすると言われています。
ですが顔全体で考えると肌の色に合わせた時「真っ白すぎて不自然になってしまった」「歯が繋がって見える」といった意見があります。
真っ白にすることで歯の立体感が失われることが考えられるのです。
ポリリンホワイトニングは歯を白くする効果はありますが、透明感のある白さに仕上がるので歯に立体感が生まれ自然な白さを保つことができます。
そしてポリリン酸がコーティングするのでステイン除去、着色汚れの沈着防止効果があり色戻りがしにくいのです。
歯は毎日使うのでホワイトニングしても徐々に色が付いてきてしまいます。
ですがコーティングすることにより色戻りがしにくいというのはポリリンホワイトニングの最大のメリットではないでしょうか。
エナメル質の保護
上記でも説明しているようにポリリン酸のコーティング作用により、虫歯の原因菌から歯を守ってくれます。
そして歯を傷つけにくいのでエナメル質保護に役立つのです。
エナメル質はとても硬い組織ですが、刺激や摩擦に弱いのでエナメル質を保護することは大切な役割なのです。
施術後の飲食制限がない
ホワイトニング後、1番大変なのは24時間~48時間の飲食制限です。
ホワイトニング施術後は一時的に歯の表面が弱くなっているので、色の着きやすい飲食物を口にしてしまうと色が歯に入り込みやすくなります。
なので、コーヒーやタバコ、カレーやワイン、果物系のジュースは禁止になります。
飲食制限がストレスに感じる方も多いのですが、ポリリンホワイトニングでは歯のコーティング作用があるので施術直後の飲食制限がありません。
飲食に気を使わなくていいのはありがたいですよね。
このようにポリリンホワイトニングには、従来のホワイトニング方法からよりよいものへと進化し、気軽にホワイトニングできるようになりました。
分割ポリリン酸に詳しくなろう!
冒頭にお話しした「短い分子」について、正式名所は「短鎖分割ポリリン酸」と言います。
ポリリンホワイトニングの薬剤に含まれているのも分割ポリリン酸です。
分割ポリリン酸には汚れを浮かせる作用があるので歯を白くする効果があります。
同時に唾液に含まれるカルシウムをキャッチするので歯の再石灰化を促してくれます。
この役割によって歯の表面を強化してくれるので着色予防、虫歯予防効果も期待できホワイトニングだけでなくお口の中全体の健康を保ってくれるのです。
また、分割ポリリン酸は歯以外にも医療で活躍している成分です。
例えば「長い分子」正式名所「長鎖分割ポリリン酸」は、育毛ケアで注目されていて細胞を活性化してくれるので育毛分野で活躍しています。
「中間の分子」正式名所「中鎖分割ポリリン酸」は、肌に役立つと注目されていて肌のお手入れに必要な成分として重宝されています。
このように「ポリリン酸」は様々な場面で役立ち私たちを助けてくれる有効成分なのです。
このポリリン酸を自宅でも使ってみたいと思い筆者はポリリン酸が含まれている歯磨き粉を色々試して使ってみました。
その中でも特にオススメな商品をご紹介したいと思います。
薬用ポリリンジェルWX
この歯磨き粉には分割ポリリン酸が含まれいて美白効果と歯面強化に優れています。
今までホワイトニング歯磨き粉を試してみて、効果をあまり感じられなかった方は1度使ってみてほしい商品です。
着色除去にも高い効果を発揮してくれるので着色要因が強い飲食物を口にした後でも簡単にケアすることができます。
筆者はホワイトニング後、少しでも白さをキープしたいという思いでこの商品を購入しました。
今までも色んな商品を試しましたが分割ポリリン酸の凄さを感じられる素敵な商品です。
普段のケアやホワイトニング後の効果をキープしたい方にはオススメです。
気に入っているもの
リジェンティス 薬用ポリリンジェルWX
研磨剤や酸を使わず歯の着色を除去できるミント味のジェル。コーティング効果もあって歯がツルッツルになるのが楽しい。あくまでクリーニングなので、これで満足できなかったら歯の奥から黄色いってこと。あきらめて歯医者さんへGO? pic.twitter.com/SeVKEVHBms— おしだ (@fuyus10) September 16, 2017
まとめ
今回はポリリン酸の効果や話題のポリリンホワイトニングについて紹介していきました。
分割ポリリン酸は分子の長さでそれぞれ違う効果を発揮する大活躍な成分だということが分かっていただけたかと思います。
特にお口の中に関しては「短鎖分割ポリリン酸」が着色沈着予防や歯のコーティングをしてくれることによって白さをキープしたり歯面を強化してくれます。
歯を白くするだけでなく、虫歯予防にも効果があるのでポリリンホワイトニングはオススメです。
従来のホワイトニングと違い食事制限がないのも最大の魅力です。
歯科医院でもオフィスホワイトニングやホームホワイトニングの他に、ポリリンホワイトニングを導入している所が増えています
気になった方は相談してみてはいかがでしょうか。